ライター : とも

子育てフードライター

おせち料理の中身には由来がある

おせち料理は、新年を祝い幸せが多く訪れるようにと願いをこめて食べる料理です。そのため、おせち料理に使われる食材や料理には、それぞれ縁起を担いだ意味がこめられているんですよ。

地域や家庭によって数は異なるものの、その種類は20種類以上。ここでは、代表的なおせち料理の由来をご紹介します。

かまぼこ

Photo by macaroni

紅白のかまぼこは、おめでたさを象徴する食材。半月形に切ったかまぼこは初日の出をイメージしていて、お正月にふさわしいとされています。

また、古くから赤色は魔除けや慶事、白色は神聖さや浄化の意味をもちます。くじゃくやちょうちょなどの飾り切りにすれば、よりいっそう華やかさを演出できますよ。

栗きんとん

Photo by macaroni

鮮やかな黄色を、黄金や小判に見立てる栗きんとん。金運アップを願う縁起の良い料理です。また、栗きんとんに使われる栗は、武家社会で戦いに勝つチャンスを高めるために重宝されたともいわれています。

金運上昇や、勝負ごとに勝てるようにとの縁起を担ぎ、古くから食べられています。子供に人気のおせちなので、たくさん作って家族みんなで味わいたいですね。

黒豆

Photo by macaroni

「マメ」という言葉には、健康・丈夫という意味があります。転じて、元気に過ごせるようにとの願いをこめて黒豆が食べられるようになったといわれています。

また、「マメ」には一生懸命という意味も。真っ黒に日焼けするくらい勤勉にはたらいたり勉強できたりするように、との願いもこめられているという説もありますよ。無病息災を願っていただきましょう。

伊達巻

Photo by macaroni

伊達巻の形は、勉学に用いられた書物「巻物」に似ていることから学業成就の願いがこめられています。また、丸い形は「角がない」から転じて夫婦円満にもつながるとされていますよ。

さらに、鮮やかな黄色は豊穣の意味から子孫繁栄の縁起を担ぐ料理ともいわれています。

おめでたい魚の代表といえば、鯛。「目出鯛(めでたい)」と表すこともあるように、語呂合わせから縁起の良い魚としておせち料理に使われています。おせち料理をはじめとする祝いごとでは、姿焼きにするのが一般的です。

また、鯛は七福神の恵比寿さまが持っていることでも知られていますね。恵比寿さまは、商売繁盛や開運招福、学業成就などのご利益のある神さまですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ