二の重

二の重には、えびや鯛などメインとなる料理を詰めます。現在はローストビーフのような洋食をおせち料理に用いることも多いですよね。肉料理も二の重に詰めてくださいね。

主な料理は以下の通りです。

・鯛の塩焼き
・ぶりの照り焼き
・えびの鬼殻焼き
・鶏の松風焼き
・ローストビーフなど

三の重

三の重には酢の物を詰めます。現在主流の三段重を使用する際は、二の重に酢の物を加えると良いでしょう。

主な料理は以下の通りです。

・紅白なます
・酢れんこん
・菊花かぶなど

与の重

四段目は「死」を連想させることから「与の重」と表します。筑前煮やれんこんの煮物などを詰めます。三段重の場合は、三段目に煮物を詰めてくださいね。

主な料理は以下の通りです。

・筑前煮
・れんこんの煮物
・里芋の煮物
・くわいの煮物など

おせち文化は地域で違う?

関東と関西は「祝い肴三種」が違う

この3種があればお正月が迎えられる、と古くからいわれている「祝い肴三種」は、関東と関西で異なります。

関東は、黒豆・数の子・田作り(ごまめ)。関西では、黒豆・数の子・たたきごぼうを指します。関西でたたきごぼうが使われる理由は諸説あり、そのひとつが関西エリアがごぼうの名産地で、収穫に感謝する意味がこめられているとされていますよ。

魚料理は地域によって違う

昆布巻きには、主ににしんや鮭が多く使われますが、地域によってししゃもを使うことも。また、関西地方では出世魚であるぶりがおせち料理に用いられます。照り焼きや西京焼きなどにすることが多いです。

また、秋田県では酢漬けにしたハタハタを麹ごはんや柚子などと重ねて発酵させるハタハタ寿司を食べる風習があります。
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