ライター : 山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター

安全でおいしい干し肉の作り方をマスターしよう!

Photo by 山形ゆかり

「干し肉」とは、生肉を乾燥させた保存食。南国ハワイでは「ピピカウラ」と呼ばれているんですよ。モンゴルでは「ボルチャ」と呼ばれており、1000年以上昔から作られています。

日本でも岡山県の北部、津山市では伝統食品として親しまれているそうです。津山市のお土産としても注目されています。干し肉には肉の旨みがギュッと凝縮されているため、おつまみにぴったり!手作りが好きな方や、おいしいおつまみをお探しの方は、ぜひ作り方をマスターしてみてくださいね。

干し肉にはどんな肉が向いてる?

干し肉はどんな肉でも作ることができます。ハワイのピピカウラは、牛肉がメイン。モンゴルでは牛肉だけでなく、鶏肉や羊肉も使われているそうです。

ただし肉の脂身は、干してもあまりおいしくないとのこと。はじめて作る方は、脂身の少ない豚のもも肉や、赤身の牛肉をチョイスしてみましょう。

干し肉を安全においしく作るコツ

干し肉は、乾燥させて作る食べ物。そのためジメジメとした湿度の高い梅雨時期は、作るのを止めておいたほうがいいでしょう。

なるべく寒い時期、日本で作るならば秋頃から冬にかけて作るのがおすすめです。また、直射日光には当てないようにしましょう。家の軒下や納屋など、風通しがいい場所を選んで干し場を作ることが、おいしくて安全な干し肉を作るポイントです。

じっくり乾燥。基本の干し肉の作り方

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調理時間 15
*牛もも肉を漬け込む時間、乾燥させる時間は除く
保存期間:冷蔵で5日、冷凍で2週間〜1ヶ月

自宅でできる干し肉をご紹介です。コツを押さえて、手軽に作りましょう。乾燥させるのに時間はかかりますが、自家製ならではの味わいに特別感を感じることができます。できあがりを楽しみに待つ時間は、贅沢な気分を味わえますよ。

シンプルな味付けなので、自分好みのアレンジを加えることが可能です。お好みのハーブを加えたり甘みを足したりするのもいいですね。伝統的な保存食にぜひチャレンジしてみてください。

材料(作りやすい量)

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干し肉を失敗なく作るコツ・ポイント

  1. 使う器具は清潔にして腐敗を防ぐ
  2. 牛もも肉を2~3mm程度の厚さに均一に切る
  3. 調味液にひと晩漬け込むことで、味をしっかりと染み込ませる
  4. 風通しの良い場所で給水シートに挟んで乾燥させる
  5. 2~3時間ごとにひっくり返し、均一になるように干す

作り方

1.調味液を混ぜ合わせる

小鍋で調味液を混ぜ合わせ加熱して粗熱をとってボウルに入れたところ

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小鍋に調味液を入れ、中火で加熱します。一旦沸騰したら火を止め粗熱を取って冷まします。

2.牛もも肉をスライスする

牛もも肉2~3mm程度の厚さにスライスしたところ

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牛もも肉2~3mm程度の厚さにスライスします。

3.調味液に牛もも肉に漬け込む

ジッパー付き保村袋に調味液とスライスした牛もも肉を入れたところ

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ジッパー付き保村袋に調味液とスライスした牛もも肉を入れ、よく揉み込みます。冷蔵庫でひと晩味を染み込ませます。

4.牛もも肉の汁気を切る

牛もも肉の汁気を切りキッチンペーパーで水気をふき取ったところ

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牛もも肉の汁気を切り、キッチンペーパーで水気をふき取ります。味を確認するため、少量の牛もも肉をフライパンで焼いて味見します。 塩気が強すぎた場合は水で洗い、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。塩気が足りない場合は、再度漬け込み液に15分程度漬けて味見をします。

5.牛もも肉を干す

皿の上に網を乗せて牛もも肉のスライスを並べ乾燥させているところ

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バットや皿に網を乗せ汁気を取った牛もも肉のスライスを広げ、ラップをせずに冷蔵庫の冷気が当たるところに置きます。2~3時間ごとにひっくり返しながら、冷蔵庫の中か風通しの良い冷暗所に置いて干します。食品用の給水シートがある場合は、給水シートに挟んで冷蔵庫に入れます。
皿の上に網を乗せて牛もも肉のスライスを3日かけて干したところ

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2~5日程度かけて水分を抜け切るように仕上げます。昼は外に置いても問題ありませんが、夜には冷蔵庫に入れます。

6.さっと焼いてできあがり

トースターで干した牛もも肉をさっと焼き干し肉ができあがったところ

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バーベキューグリルや網焼き、オーブントースターなどでさっと焼き、火を通したらできあがりです。

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