ライター : rieyutenji

フランスの伝統郷土菓子「ファーブルトン」とは

フランスの北西端。イギリスと面したブルターニュ地方に伝わる古くからの田舎菓子「ファーブルトン」。「ファー」は「牛乳で煮たお粥」。「ブルトン」は「ブルターニュ風」の意味。つまり「ブルターニュ風ミルク粥」?

でもじっくりと焼き上げてあるのでしっかりもっちり、お粥ではなく完全にお菓子。

材料は小麦粉、砂糖、牛乳、卵、それに乾燥プルーン。ブルターニュ地方名物のクレープともほとんど変わらぬ材料なので「厚焼きクレープ」とも外国人には言われたりします。

基本のファーブルトン・レシピ

Photo by rieyutenji

昔、ブルターニュの土地は肥えてはおらず、また気候的なむずかしさもありとても貧しい地方でした。そのため粉、卵、牛乳というベーシックな材料でも作ることができる伝統郷土菓子が多く、それが逆に今では素朴でおいしいと人気となっています。

このファーブルトンもそのひとつ。シンプルな材料で簡単に作れて、しかもおいしいところが嬉しいフレンチ菓子です。

材料

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  • グラニュー糖 125g
  • 薄力粉 100g
  • 牛乳 500cc
  • バニラ(エッセンスかパウダーまたはスティック) 少々
  • 2個
  • プルーン(種ぬき) 250g
  • バター 器に塗り切れる量

ファーブルトンを上手に作るコツ

コツ・ポイント

  1. 焼くときに使う器や型にバターを塗る
フランス人は粉もふるわず気軽に手早く作ります。ただ生地に脂質が使われていない分、焼く器や型には少したっぷりめにバターを塗る方がおいしくなるかもしれません。食卓で取り分ける時もこびりつかなくて綺麗に切り分けられます。

下ごしらえ

バターを塗り終わった型

Photo by rieyutenji

型にバターを塗り、冷蔵庫で冷やし、オーブンを200℃で予熱しておきます。

作り方

1.牛乳にバニラを加えて温める

器にバターを塗る様子

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牛乳500ccを鍋に入れ、バニラ(エッセンスかパウダー、スティックを量もお好みで)も加えて弱火にかけ、ぬるい程度まで温めます。

2.薄力粉とグラニュー糖を混ぜ合わせる

ボールにふるった薄力粉とグラニュー糖を混ぜる様子

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ボールにふるった薄力粉100gとグラニュー糖125gを入れ、混ぜます。

3.卵2個を加え、混ぜ合わせる

ボールに入った薄力粉とグラニュー糖に卵を入れ、混ぜる様子

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さらに、全卵2個を入れて混ぜます。

4.1の牛乳を加える

人肌程度に温めておいた牛乳を加えて混ぜる様子

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人肌程度に温めておいた牛乳を混ぜ合わせます。

5.型にプルーンを入れる

型に入ったプルーン

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冷やしておいた器の底に種なしプルーン250gを敷きつめます。

6.型に4を注ぎ、オーブンで焼く

プルーンが入ったボールに牛乳を入れる様子

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4を注ぎ、200℃に温めておいたオーブンで1時間焼き上げます。

7.粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす

焼き上がったファーブルトン

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あら熱をとり冷蔵庫で冷やしますが、お好みでできたてのアツアツを食べてもおいしいです。

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