ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

おいしい豆乳の飲み方をマスターしよう

大豆を水に浸してすりつぶし、煮詰めて濾した液体が「豆乳」、その搾りかすが「おから」です。

豆乳には、植物性たんぱく質や大豆イソフラボン、サポニンなどの栄養素が含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た形をしており、女性ホルモンの過不足を調整してくれます。サポニンには抗酸化作用があり、肌や血管を健康に保つはたらきがあります。

豆乳と牛乳はよく似ていますが、大豆製品と乳製品なのでまったく別の食品です。豆乳は牛乳よりも脂質が少なく、コレステロールもほぼ0mgで、カロリーも低めです。また、カルシウムの含有量が大きく異なります。100gあたりで比べると、無調整豆乳には15mg、牛乳には110mgのカルシウムが含まれています。(※1,2,3,4)

豆乳の種類

豆乳の種類は日本農林規格(JAS規格)により大豆固形分の含有量で決められています。この分類は「(無調整)豆乳」で8%以上、「調製豆乳」6%以上、「豆乳飲料」4%(果汁入りでは2%以上)の3分類です。

無調整豆乳は、大豆固形分の割合が高いため大豆独特の青臭さとえぐみを強く感じる人もいます。パッケージに表示されているので、大豆の香りが苦手な人は確認してみてくださいね。(※5)

飲みすぎには注意

豆乳の1日の摂取量は、200mlを目安にしましょう。

摂取された大豆イソフラボンは、体の中で「イソフラボンアグリコン」という形に変えられて吸収されます。内閣府の食品安全委員会は、このイソフラボンアグリコンの摂取目安量の上限値を75mg/日と定めています。製品によって異なりますが、豆乳200mlのイソフラボンアグリコンの平均量は49.6mgです。

飲み過ぎた場合、すぐ体に悪影響が出るわけではありません。しかし、カロリーのとり過ぎになり、肥満につながるおそれがあります。適正な量を守ってとり入れましょう。(※6)

身近な飲み物で。豆乳の飲み方3選

1. タピオカソイラテ

お店で買うイメージが強いタピオカドリンクを、自宅でも簡単に楽しめます。牛乳で作るよりもあっさりとした味わいに。手作りすると、タピオカの量を自由に調整できるのもうれしいですね。タピオカ好きな方は多めに入れて、贅沢に味わいましょう。

2. 豆乳アイスチャイ

本格スパイスのチャイですが、ティーバッグを使うのでとっても簡単。コンデンスミルクで豆乳だけでは物足りないコクが加わりますよ。しょうがが入るため、夏バテ気味の体にもやさしく、急なゲストのおもてなしにもおすすめ。

3. 黒みつゼリーイン抹茶豆乳ラテ

抹茶の豆乳ラテにひと手間加え、カフェで出てくるような2層仕立てにします。黒砂糖の甘みと抹茶がよく合います。暑い時期のおもてなしドリンクにピッタリ。かき混ぜてマーブル状になる様子を眺めながら飲むと、ほっこり癒やされそうですね。

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