ライター : 山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター

サクサク食感がクセになる!つくしの天ぷら

Photo by 山形ゆかり

つくしの天ぷらは、サクサクとした食感が特徴的で、一度食べるとクセになります。幼い頃から河原や野原に積みに行き、自宅で天ぷらにして食べていましたよ。

野性味溢れる風味と絶妙な歯触りがつくしのいいところ。子供たちも楽しめるよう、我が家では食べやすい短めの長さに切り天ぷらにしています。大人向けの変化球としては、山椒や七味唐辛子、こしょうをつけるのがおすすめ。一年のなかでも短い期間しか食べられない貴重な味を大事に味わっています。

春の味覚を堪能!つくしの天ぷらレシピ

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調理時間 20
春が旬のつくしを使う天ぷらは、独特の風味と食感が魅力。普段使う材料とシンプルな手順で簡単に作れます。見かけがつくしそのもので、目からも春を感じられますよ。

つくしの下処理では、硬く繊維質の「はかま」を取り除くことが重要です。食感を引き出す揚げ方のコツで、サクサクとした歯応えに仕上げましょう。春限定のおいしさを、ぜひご自宅で味わってみてくださいね。

材料(作りやすい分量)

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  • つくし 40本程度
  • 天ぷら粉 100g
  • 160cc

つくしの天ぷらをおいしく作るコツ

コツ・ポイント

  1. はかまをきれいに取り除く
  2. 水にさらしてアク抜きをし、苦味を抑える
  3. 衣は薄づきにする
  4. 適温で揚げる
つくしのはかまは繊維質で硬いので丁寧に取り除きましょう。そのまま揚げると食感や風味が悪いです。節ごとに指先でつまんで横向きにぐるりとめくるときれいに取れます。また、つくしは水にさらしてアクを抜き苦味を減らしましょう。少量の塩を加えると、より苦味を抑える効果がありますよ。

食べやすいよう適切な長さに切るのもポイント。天ぷらの衣は軽くサクサクになるよう薄くつけ、つくしの風味を活かしましょう。揚げ油の温度は約170度が適切です。外はカリッと中は瑞々しい食感に仕上がります。

作り方

1.つくしの下ごしらえをする

つくしを洗いはかまを取り除いたところ

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つくしは流水で1本ずつ洗い、やさしくもみながら汚れを落とします。はかまは節ごとに茎のまわりを横にぐるりとはがすよう、丁寧に取り除きます。縦に引っ張ると裂けてしまうので注意します。水を張ったボウルで作業すると、手が汚れにくいのでおすすめです。
つくしを水に浸けているところ

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アク抜きのために、つくしを水に5分程度浸けたあと流水で洗い流します。水気をよく拭き取り、7cm程度の長さに切ります。

2.天ぷら粉と水を合わせる

天ぷら粉と水を合わせ衣を作ったところ

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天ぷら粉に冷水を少しずつ加えて、ダマにならないように混ぜます。衣がサラッとした液状で、適度な粘り気がある状態に調整します。

3.揚げる

つくしに衣をつけ、油で揚げているところ

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手鍋に揚げ油を入れ、約170度に熱します。つくしを2にくぐらせ、余分な衣を落としてから油に入れます。表面がきつね色になるまで約1〜2分揚げます。揚がったら油をよく切ってできあがりです。

天ぷら粉なしで作る方法

天ぷら粉がない場合には、小麦粉と冷水、卵を使います。小麦粉100gに対して冷水150ccを混ぜ、卵1個を加えて混ぜましょう。小麦粉は空気を含ませるためにふるいます。

菜箸でダマが残る程度にさっくりと混ぜ合わせるのがポイントです。衣を混ぜすぎないほうがサクサクの食感になりますよ。水の代わりに炭酸水を使うのもおすすめです。炭酸水を衣に加えることで衣の中の水分がしっかりと飛び、歯切れよく仕上がります。

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