4. フォンダン・オ・ショコラ

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フォンダン・オ・ショコラにナイフを入れると、中からとろりとしたチョコレートが流れ出てきます。チョコレート好きなら、この名を聞いただけで目がハートになってしまう人が多いはず。もとはフランスの有名な3つ星レストランが、デザートで出していたものが発祥です。

フォンダンとはフランス語で、「溶けている」や「やわらかい」という意味。中からチョコレートが流れ出る様子が、そのままお菓子のネーミングになりました。 中に入れるチョコレートと生クリームのガナッシュは、冷蔵庫でしっかりと冷やし固めるのがポイントです。

5. タルト・タタン

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タルト・タタンは、ツヤツヤのりんごがたまらなくおいしく、見た目もキュートなスイーツです。たっぷりの砂糖とバターでソテーしたりんごの上に、パイ生地をかぶせてオーブンで焼きます。それをひっくり返して皿にのせ、切り分けて提供するユニークな作り方です。

このタルト・タタンは、なんと失敗から生まれたスイーツなのだとか。ソローニュ地方でホテルを営んでいたタタン姉妹が、アップルパイをひっくり返してしまったのが、発祥という逸話があります。本当かどうかは別にして、タタン姉妹からついた名前は事実で、ホテルはいまもあるそうです。

6. シャルロット・オ・フリュイ

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シャルロット・オ・フリュイは、ビスキュイを器にして、中にムースやババロア生地を流し入れ、冷やし固めるケーキです。上にフルーツをたっぷりトッピングする、かわいい見た目のスイーツは、女子会やパーティーにぴったり。

シャルロットは、女性の名前として使われるため、昔のイギリス王妃の名に由来するという説があります。一方でギャザー付きの婦人用の帽子という意味があるそうで、それに似ていることからついたという説も有力です。いずれにしても、見た目が華やかなホールケーキとして人気があります。

7. シブースト

シブーストは、サクサクした食感とクリームのおいしさが魅力的なケーキ。パイやタルト生地に、キャラメリゼしたりんごとクリームを合わせて作ります。クリームはクレーム・シブーストとも呼ばれ、ゼラチンとメレンゲを混ぜたカスタードクリームの、なめらかな口当たりが特徴です。

19世紀中旬ごろ、パリのサントノレ通りにお店を構えていた、菓子店「シブースト」で考案されたケーキ。レシピでは表面にカラメルゼリーを塗りますが、本来はバーナーでキャラメリゼするのが一般的です。

時間が勝負!フランスのデセールスイーツ3選

デセールとは、洋菓子店で販売しているスイーツではなく、レストランで出てくる皿盛りデザートのことです。デセールとデザートは、フランス語か英語読みかの違いだけ。温かいままや冷たいものなど、作ってからすぐに提供される食後のスイーツを指します。

8. クレープ・シュゼット

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クレープ・シュゼットとは、小麦粉や卵、牛乳などで作るクレープを、キャラメリゼしたオレンジソースで煮る温かいデセール。レストランでは、目の前でオレンジリキュールを加えて、フランベしてくれることがありますね。オレンジのさわやかな風味と、もちもちした食感がたまりません。

クレープとは本来、生地の表面に縮れ模様がある繊維素材のこと。ちりめんとも呼ばれる生地のことで、それが焼いたクレープ生地によく似ていることから、この名がついたとされます。そんなクレープ・シュゼットに、アイスやオレンジをトッピングするレシピです。

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