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フランス料理のメニュー豆知識
クリスマスからのホリデーシーズンではフランス料理のコースをいただいた方も多いのではないでしょうか。また近頃ではフレンチコースの結婚式も増えてきました。コースでは、メインのお料理はもちろんですが、最後を締めくくるデザートも楽しみのひとつです。
ただ、レストランのメニューにはむずかしいフランス語が並んでいて、なんだか分からない単語も……なんてことも。
大好きなデザートをおいしく味わうために、ちゃんと意味も理解しておきたいですよね。そこでフランス料理の豆知識として詳しく調べてみました。
「デセール」とは?
デセールとは、デザートと同じ意味を持つ食後のお菓子のこと。
フランス料理のコースでは、メイン料理のあとテーブルをきれいに片づけて、専用カトラリーがセットされてはじめてデザートが登場します。デザートは「食事を片づけること」を意味するフランス語、"デセール(dessert)"に由来しているんです。
ケーキやプリンだけでなく、コースのメイン料理のあとに出されたチーズもデセールに分類されます。
デセールとスイーツの違い
最近では、甘いお菓子を取り上げるときに「スイーツ」という言葉を使われることが多いようですが、もともとはイギリスで子どもたちが食べるキャンディやグミなど、砂糖をたっぷり使用したお菓子類を指す英語なんです。
日本では子どもたちが食べる一般的なお菓子と、高級洋菓子店のパティシエの手で作られた商品とを区別するために「スイーツ」という言葉が生まれました。そして有名店で作られる高級洋菓子がブームとなり、スイーツという言い方が一般的に。同時に、お菓子メーカーもスイーツブームにのりこぞって製品開発し、日本でこの名称が浸透していきました。
簡単に言うと、甘いお菓子の総称が「スイーツ」で、食後に食べるものが「デセール」なんですね。ですから食後以外のタイミングで食べるお菓子のことはデセールとは言わないんです。
フレンチにはデセールコースがある?
フレンチのコースでは、前菜、スープ、魚料理、肉料理、サラダが終わったあとにデザートが提供されます。そして前菜からサラダまでを「メインコース」と呼び、それ以降を「デセールコース」と呼ぶそうです。
デセールコースは、アヴァンデセール・グランデセール・ミニャルディーズで構成されています。3つのデセールとはどんなものなのでしょう。
アヴァンデセール(avant dessert)
フランス語で「最初に出されるデザート」を意味するアヴァンデセール。グランデセールの前に出されるデザートを意味します。つまり、前菜ですね。アヴァンデセールはソルべやジュレ、アイスクリームなど、軽くいただける小さな冷菓がほとんど。
「プレデセール」も同じような意味で使われますが、アヴァンデセールとプレデセールとは似て非なるもの。プレデセールは、デザート前の口直しのひと皿のことで、よりおいしくデザートをいただくためのものです。 ジェラートの用にサッパリと軽めなものや、マカロンのような小さい焼き菓子があります。
グランデセール(grand dessert)
アヴァンデセールに次いで提供されるのが、主役を飾るグランデセールです。デセールコースのメインとなるもので、作り手が総力を結集させたデザートです。
ポピュラーなものとしては、いろいろなフルーツをフランベしてお客様の前でソースから作っていくクレープシュゼットのようなデザートや、オーダーを受けてから作られるスフレやフルーツのグラタンなどのようなものがあります。
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