19. サントノーレ

フランスでは有名なシュー菓子で、めでたい場面で食べることが多いサントノーレ。パイ生地の縁に、カラメルをたっぷり塗ったプチシュークリームを飾ります。その中央には、すでに紹介したクレーム・シブーストがどっさり。

パリのサントノレ通りにお店を構えていた、洋菓子店「シブースト」の弟子が考案したとされます。名前の由来は、サントノレ通りにお店があったからという説。菓子職人とパン職人の守護聖人とされるサントノーレに奉げるため、との2説が有力です。

忘れてはいけない代表スイーツ。フランスの砂糖菓子4選

フランスのお菓子のなかで外せないのが「コンフィズリー」。砂糖をおもな材料として作る小さな砂糖菓子の総称です。粉類を加えず、オーブンで焼かないのが一番の特徴。ナッツ類やフルーツ、チョコレートなどを加える、いろんな砂糖菓子が数多くあります。

20. 塩バターキャラメル

ひと粒食べると、濃厚な甘味とバターの風味、ほのかな塩味が口の中いっぱいに広がる塩キャラメル。ブルゴーニュ地方の名物で、観光で訪れてお土産に購入したことがある、という人もいるのではないでしょうか。

フランスのパティシエ、アンリ・ルルー氏が「地元の人に愛されるお菓子」として、有塩バターでキャラメルを作ったのがはじまり。ブルターニュ地方から世界中に広まり、いまでは日本でもおなじみのスイーツです。

21. ギモーヴ

ギモーヴというと、マシュマロのことだと思っている人が多いはず。確かに材料や作り方はたいへん似ていますが、少し違う点があります。ギモーヴは、フルーツピューレにゼラチンを加え泡立てて固めたもの。一方のマシュマロはメレンゲにゼラチンを入れて、香料を加え固めて作ります。

弾力があって甘みが強いマシュマロに対して、ギモーヴはやわらかくジューシーな、果物の風味を感じることができるお菓子。見た目も色鮮やかで、プレゼントにもおすすめします。

22. パート・ド・フリュイ

フランスの代表的なコンフィズリーといえば、パート・ド・フリュイが有名。フルーツのピューレや果汁を煮詰め、ペクチンで固めて作ります。キラキラと輝くかわいい見た目で、日本のグミとは食感が異なり、もちもちしながらも口の中でとろけるような感覚です。

いろんなフルーツで作ることが多いパート・ド・フリュイは、おもに水あめとグラニュー糖をたっぷり使うのが一般的。日持ちするため作り置きにも便利です。

23. ヌガー・ブラン

ヌガーはソフトキャンディーのひとつで、ヌガー・ブランとは白いヌガーという意味。砂糖と水あめを煮詰めたものに、アーモンドやドライフルーツを混ぜ、冷やし固めて作ります。食感はキャラメルよりも粘りがあり、歯にくっつきやすいものの、すぐに溶けるのが特徴です。

そんなヌガーのなかでも、メレンゲをプラスして作る、やわらかいヌガー・ド・モンテリマールがとくに有名。名前の由来であるドローム県のモンテリマールは、ヌガーの名産地であることから、「ヌガーの町」と呼ばれているそうです。

レシピでは、材料の砂糖や水あめ、メレンゲの代わりにマシュマロを上手に活用して、ヌガー・ブランを作っています。

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