ライター : とも

子育てフードライター

コンフィチュールとは

※画像はイメージです

保存を前提にしたコンフィチュール

「confiture(コンフィチュール)」はフランス語で、「砂糖、酢、油などに漬けた」という意味のconfit(コンフィット)が語源です。コンフィットには「風味を保って保存する」という意味もあるため、長期保存する技術を指す調理用語としても用いられています。

コンフィチュールは、砂糖をまぶした果物から出た果汁を煮詰めて作るのが一般的。煮付けたシロップに果肉を漬けるため、果肉感が残っているのが特徴です。また、フルーツの加工品であるジャムやコンポートにくらべると甘さ控えめなのもコンフィチュールならでは。

ジャムとの違い

パンに塗りやすいのがジャム

ジャムは、コンフィチュールにくらべると煮込む時間が長いため、果肉があまり残っていないのが特徴です。ゼリー状でとろみが強く、パンに塗りやすいです。

一方コンフィチュールはさらりとしているので、アイスクリームやヨーグルトにかけたり、炭酸水と割ったりするのがおすすめです。

なお、ジャムは英語で「jam」と記します。直訳すると「詰め込む」「いっぱいにする」という意味です。

作り方の違いは?

コンフィチュールは、果物に砂糖を混ぜて果汁を浸出させます。浸出した果汁を煮詰めたものに果肉を漬けるのがオーソドックスな作り方です。また、砂糖のほかにリキュールやハーブ、ナッツなどを混ぜることが多いのもコンフィチュールの特徴。

ジャムは、果物と砂糖を一緒に火にかけてとろみがつくまで煮詰めます。JAS(日本農林規格)では、「果実、野菜または花弁を砂糖類、糖ア ルコールまたははちみつとともにゼリー化するようになるまで加熱したもの」「果実等含有率が33%以上であること」などと定められていますよ。

味わい方の違い

コンフィチュールは、前述のようにヨーグルトやアイスクリームにかけるのがおすすめ。さらりとしているため、炭酸水や紅茶にも混ざりやすいですよ。おつまみにするなら、ミモレットやコンテのようなハード系チーズにのせても良いでしょう。

ジャムは、パンに塗る定番の食べ方以外にもさまざまな料理に活用できます。濃厚な甘みを活かし、クッキーやマフィンなどの焼き菓子に混ぜ込むのも良いですね。ジャムの一種であるマーマレードは、骨付き肉の煮込み料理に使うとコクと酸味が際立ちます。

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