ライター : ☆ゴン

フランスがスイーツ大国なのはなぜ?

世界中に星の数ほどのお菓子がありますが、なかでもフランスのお菓子はとくに有名です。これは古くから、近隣諸国との交流が盛んだったことに起因します。

昔のフランス王室に嫁ぐ他国の王女は、料理人やパティシエを同行するのが一般的。そのため異国のお菓子が宮廷内に根付き、フランスで独自に発展したのです。この記事では由来や歴史を含めて、フランスのお菓子の数々をレシピとともに紹介します。

かわいいサイズが特徴的。フランスのプチフール3選

昔のオーブンは石造りで、燃料は当然ながら薪(まき)です。いまのように温度調節ができないため、薪が燃え盛る高温で料理を作り、下火になった小さな火でスイーツを焼いていました。いつの間にかそのスイーツが、プチ・フール(小さい・窯)と名付けられたのだとか。

その名残でいまでも、食後のデザートやビュッフェで提供される小さいお菓子のことを、プチフールと呼ぶのです。

1. マカロン

Photo by uli04_29

プチフールを代表するお菓子といえば、マカロンがとくに知られています。卵白と砂糖、そしてアーモンドプードルを材料に、オーブンで焼くスイーツ。外側はサクッとしているのに、中はしっとりとやわらかい独特の食感が特徴的です。その食感に心を奪われたという女性も多いはず。

なんといっても、ころんとした丸い形がたまらなくキュートです。いろんなフレーバーがあって、見た目がカラフルなところも人気のポイント。日本では「ピエール・エルメ」「ラデュレ」などのフランス発祥ブランドや、有名店のマカロンがたいへん人気があります。

2. カヌレ・ド・ボルドー

カヌレ・ド・ボルドーは、フランス南西部にあるボルドー地方の伝統的なお菓子。カヌレとはフランス語で「溝」という意味で、12本の溝がある型で焼きあげることから、それが名の由来だとされます。カリッとした表面と、中のしっとりした食感がクセになる味わいです。

ガスコーニュ地方のお菓子が起源だとする説や、修道院の尼僧が作ったお菓子がはじまりだとする説。はたまた、リムーザン地方の伝統菓子だとする説など、諸説あるものの本当のところは定かではありません。いまではボルドー市のシンボルとして、保存のための組合があるそうです。

3. オランジェット

オランジェットは、オレンジとチョコレートのコントラストがかわいらしい、フランス発祥のお菓子です。華やかなビジュアルのスイーツなので、プレゼントやお土産に喜ばれます。ちょっとしたホームパーティーや、女子会でのおもてなしスイーツにもぴったり。

おうちで作る場合は、オレンジにたっぷり染みこませたシロップを、完全に乾かす必要があるため少し時間がかかります。時間を短縮して手早く作るなら、市販のオレンジピール(オレンジの皮の砂糖漬け)を使うと簡単。コーティングするチョコレートは、お好みのものでかまいません。

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