14. フロランタン・サブレ

Photo by macaroni

フロランタンは、サクサクのサブレ生地に、キャラメリゼしたナッツ類をたっぷりのせて焼きあげます。キラキラした黄金色のアパレイユと、香ばしいナッツの風味がたまりません。発祥はイタリアですが、イタリア人パティシエによってフランスに渡り、現在の形になったとされます。

ちなみにフロランタンとは、フランス語でフィレンツェ風という意味です。意外と簡単に作れるフロランタンですが、カットするときは注意が必要。アパレイユが熱いうちに包丁を入れると、キャラメルが刃にくっついてしまいます。粗熱がとれて、しっかり冷めてから切ってください。

15. ガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワは、フランスの公現祭(イエス・キリストの顕現を祝う1月6日)に食べられるパイ菓子。中には陶器製の小さな人形が入っていて、切り分けて食べるときに当たった人は、幸運が1年続くとされます。

また「王様のガレット」という名前から、当たった人は王様として、みんなから祝福のキスをしてもらえるのだとか。ホームパティーで出すと、盛り上がること間違いなしですよ。

アレンジスイーツも人気♪ フランスのシュー生地菓子4選

ご存知のとおり、シューとはフランス語で「キャベツ」という意味です。日本でよく見かけるシュークリームは、フランスではあまり販売されておらず、シュー生地を使う別のお菓子が好まれる傾向が。シュークリームを含め、シュー生地を使うフランスのお菓子を紹介します。

16. シュー・ア・ラ・クレーム

イタリア・メディチ家の王女がフランス王に嫁ぐとき、連れて行ったパティシエが、シューの製法を持ちこんだとされます。その後に膨らませたシュー生地に、カスタードクリームを詰めて、現在のシュークリームが誕生。

日本では幕末のころ、横浜の外国人居留地で洋菓子店を営んでいた、フランス人パティシエによって広まります。家で作るのは少しむずかしいシュー生地ですが、簡単な材料で作れるので、ぜひマスターしたいお菓子のひとつですね。

17. エクレール

細長いシュークリームとして、日本ではおなじみのエクレア。フランス語ではエクレールと呼ばれるシュー菓子で、フランスでは歩きながら食べる人を見かけるくらい、人気のあるお菓子です。チョコレートやコーヒー系のフォンダンを、生地の上にかけるのが一般的。

じつはこのエクレールとは、フランス語で「稲妻」を意味する言葉です。なぜ稲妻と呼ばれるのかは、諸説あってはっきりしません。しかし「クリームが飛び出さないよう稲妻のように素早く食べる」という説が、もっとも支持されているといわれています。

18. パリ・ブレスト

パリ・ブレストとは、フランスの首都パリと、そこから約600km西に位置する港町の名前。19世紀後半に、両都市間で開催された自転車レースを記念して、作られたお菓子の名前でもあります。

リング状のシュー生地を横半分にカットし、ナッツ風味のカスタードクリームをはさむのが一般的なレシピです。作り方にとくに細かな決まりはなく、フルーツを入れたり、普通のカスタードクリームを使ったりしてもOK。お好みのデコレーションで楽しんでください。

編集部のおすすめ