ライター : ☆ゴン

すき焼きにぴったりな材料を知ろう

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牛肉と長ねぎをぐつぐつと煮込んで、つゆの味が染みたしらたきや豆腐とともに食べるのが、すき焼きの醍醐味。関東と関西で作り方に違いがあることは、よく知られている話です。この記事では、それぞれの作り方と使用する食材について解説します。

また東西の地域に関係なく、すき焼きに入れるとおいしい定番具材をピックアップ。あわせて鶏肉や豚肉を使うすき焼き、トマトを使うさっぱりすき焼きなど、いろんなアレンジレシピを紹介します。

すき焼きは関東と関西で作り方が違う

関東風すき焼きの作り方

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関東風のすき焼きは、あらかじめだしやしょうゆ、みりんなどで作る、「割り下」を用意しておくのが特徴。割り下を煮立たせてから、野菜や豆腐を入れて火を通し、そのあとに牛肉を加えます。煮えたものから溶き卵にくぐらせて食べる、というのが一般的な食べ方です。

牛肉や長ねぎ以外でよく使う具材は、しらたき、焼き豆腐、しいたけ、春菊など。味が染みたしらたきや長ねぎ、焼き豆腐をどのタイミングで食べるのかが、悩ましいところですね。

関東風のすき焼きは、もともと「牛鍋」と呼ばれていました。そういう理由から、割り下で具材を煮込む関東風すき焼きは、見た目が鍋料理に近いというのも納得です。

関西風すき焼きの作り方

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関西風は牛肉を焼いたあと、割り下ではなくしょうゆと砂糖、またはざらめで肉に直接味付けします。牛脂を鍋に溶かして肉を焼き、砂糖をかけてから、ひと呼吸置いたあとしょうゆを投入。それを溶き卵で食べたあと、再び肉、長ねぎを入れ、次に豆腐や野菜を加えます。

野菜を入れたあと、その都度しょうゆと砂糖で味付けし、煮詰まってきたら水やだし汁、酒などで薄めるのがポイント。使用する食材のなかで関東と違うのは、白菜や玉ねぎ、麩、セリなどで、水気が出る白菜は必須です。

すき焼きは本来、関西で誕生した料理。はじめに牛肉を焼いて、しょうゆと砂糖で味付けする関西風のほうが、「すき焼き」らしいかもしれません。ちなみに、いまは関西でも割り下を使う家庭が増えています。

すき焼きの定番食材

牛肉

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すき焼きには、なんといっても牛肉は絶対に欠かせません。牛肉をおいしく食べるためには、火を通しすぎないのがポイントです。

甘辛く煮込んだ牛肉を、卵にくぐらせて食べるだけで、たまらなく贅沢に感じるはず。肉から出るコクと旨味が、野菜や豆腐に染みこんですき焼きをおいしくする、一番の定番具材です。

長ねぎ

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加熱すると甘くなる長ねぎも、牛肉と並んですき焼きには欠かせない食材です。やわらかく煮込まれた甘辛い長ねぎのおいしさは、すき焼きならではの味わい。肉と一緒にほおばれば、また違った食感を楽しむことができます。これがなければ物足りないだけでなく、すき焼きとは言えませんね。

しらたき

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しらたきまたは糸こんにゃくも、根強い人気がある食材のひとつ。すき焼きに入れると肉が硬くなるとされますが、そんなことを気にする必要はありません。

肉や野菜から出るだしや旨味を吸って、時間がたてばたつほどおいしくなるのが魅力。カロリーが低いことから、とくに女性に好まれる具材です。

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