ウォッカ

ウォッカは、大麦、小麦、ライ麦、じゃがいもなどの穀物を原料とし、蒸留後に白樺の炭で濾過して製造されます。ロシアやエストニアなどの旧ソ連圏や北欧圏で製造が盛んです。 多くのウォッカの成分は水とエタノールだけなので、癖が少ないものが大半であるとされています。寒い地域で親しまれているお酒だけあって、アルコール度数は平均40度とかなり高めです。世界一アルコール度数が高いポーランド産のウォッカ「スピリタス」のアルコール度数は、なんと96度という驚異的な高さで驚きますね。

ブランデー

ブランデーは、果実酒から造られた蒸留酒の総称です。主に白ワインを蒸留して樽に入れ、熟成して製造。熟成期間は5~8年のものが多いですが、25年のものもあります。アルコール度数は40度~50度です。 フランス産のブランデーは世界的に有名で、「コニャック」や「アルマニャック」はフレンチブランデーの二大銘柄で高級品とされ愛されていますね。ブランデーといえば、ブドウが原料のワインのものを指しますが、りんごやさくらんぼを原料とするものもあります。

テキーラ

テキーラはメキシコで生産されるアガヴェ(竜舌蘭)を原料とする蒸留酒です。原料の100%がアガヴェのものと、原料のうち51%以上のアガヴェを含み砂糖など、副原料を使用したものがあります。100%アガヴェのものは、プレミアムテキーラと呼ばれ、高品質で高級なテキーラ。テキーラのアルコール度数は40度程度です。

おすすめの飲み方は?

ストレート・ロック・水割り

蒸留酒の定番の飲み方は、ストレート、ロック、水割りですね。 ストレートは、お酒の他に何も加えずそのまま飲みます。蒸留酒はどの種類でもアルコール度数が高いので、ゆっくり舐めるように飲みます。口直しに飲む水「チェイサー」と交互に飲むことで、アルコール濃度を下げ体への負担を軽減することができますよ。 ロックは「オン・ザ・ロック」の略で、お酒に氷を入れて飲むおなじみの飲み方です。おいしく飲むポイントは、氷の大きさ。溶けた氷でお酒が薄まってしまうので、溶けにくいできるだけ大きな氷を使用するようにしましょう。氷が溶けすぎる前に飲み切れるよう、お酒の量も少なめにしておくのがおすすめです。 水割りは、氷を入れたグラスにお酒と水を注ぐ飲み方です。おいしい水割りを作るポイントは、しっかりと温度を下げること。グラスにたっぷりの氷を入れ、ウイスキーを適量注ぎます。ここで、マドラーでかき混ぜしっかり冷やしましょう。また、水割りを作る時は、軟水ではなく、硬水のミネラルウォーターを使うと、よりおいしい水割りが作れますよ。 蒸留酒は、種類ごとにおすすめの飲み方があります。焼酎はお湯割りで飲む方も多いですよね。ウイスキーはソーダ水で割ったハイボールも人気です。ウォッカなど、アルコール度数が40度近くある蒸留酒は、マイナス0度の環境でも凍らないため、冷凍庫でキンキンに冷やして飲むのがおいしいです。冷やすことでとろみが出て舌触りがよくなります。 凍らないといっても、おいしさが損なわれてしまうと台無しです。ブランデーやウイスキーは冷やすと香り立ちが悪くなります。基本的に常温で保存し、ストレートで飲むのがおすすめ。

ショットガン

テキーラは蒸留酒の中でも独特な飲み方をされています。テキーラをストレートで飲むときは、ライムを口で絞るようにかじり、すぐにテキーラを流し込み岩塩を舐めましょう。 このストレートの飲み方も特徴的ですが、テキーラには「ショットガン」という飲み方もあります。映画のワンシーンで、ショットグラスをドンッと叩きつけているのを見たことはありませんか?これが、ショットガン(テキーラボンバー)です。 グラスにテキーラとジンジャーエールを1:1の割合で注ぎ入れます。そのグラスを口を手でふさいで勢いよくテーブルに叩きつける。すると、テキーラとジンジャーエールが一瞬にして混ざり、泡状になりますね。溢れるテキーラを、こぼさないよう勢いよく飲みます。 強いお酒のテキーラが飲みやすくなりますが、急激に酔いが回りショットガンで撃たれたようになることから名前がきています。ワイルドで、大勢で飲むと盛り上がる飲み方ですが、アルコール度数の高いテキーラですから、十分に注意して楽しんでくださいね。

蒸留酒のカロリー

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