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この記事でわかること
ビールの価格について解説します。コンビニやスーパー、居酒屋での価格差や税制改正による影響を解説。酒税改正でビール価格は下がり、第3のビールは値上がりしています。また、単品よりもケース買いの方がお得というデータも。
ビールの値段はどこが一番安い?
「とりあえず乾杯!」でおなじみのビール。みなさんはどこで購入していますか?スーパーやコンビニ、通販で買うことができますが、どのくらい値段に違いがあるのか気になっている方は多いはず。
また1缶あたりのビールの量や、1本買い・箱買いによって価格に差があるのかも気になりますよね。この記事では、ビールはどこで買うのがお得なのか、購入するお店やビールの種類による値段の違いについてご紹介します。
また1缶あたりのビールの量や、1本買い・箱買いによって価格に差があるのかも気になりますよね。この記事では、ビールはどこで買うのがお得なのか、購入するお店やビールの種類による値段の違いについてご紹介します。
酒税改正により、ビール価格が改定
2023年10月1日にビール類の酒税改正がおこなわれました。「ビール」は税率が引き下げられ、いわゆる第3のビールと呼ばれる「新ジャンル」は引き上げられました。
一方、「発泡酒」の税率は改正前と変わりません。改正後は「発泡酒」と「新ジャンル」が同じ税率になりました。
一方、「発泡酒」の税率は改正前と変わりません。改正後は「発泡酒」と「新ジャンル」が同じ税率になりました。
【350ml】缶ビール・発泡酒・第3のビール1本の平均価格
まずは、定番の「350ml缶ビール1本」の値段を比較してみましょう。定番ブランドのビールは、買う場所でどれくらい差があるのでしょうか?Amazon・楽天には1本売りが少ないため、ここではコンビニ・スーパーの値段を見ていきます。
※調査結果はすべて、2023年10月現在のものです
※値段はすべて税込価格で計算しています
※調査結果はすべて、2023年10月現在のものです
※値段はすべて税込価格で計算しています
ビール(発泡酒や第3のビールではない)350ml缶1本の平均価格
購入場所 | メーカー名 | 商品名 | 平均価格(税込) |
---|---|---|---|
コンビニ | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 未確認 |
アサヒ | スーパードライ | 未確認 | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 未確認 | |
スーパー | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 約233円(2023年1月より17円値下げ) |
アサヒ | スーパードライ | 約222円(2023年1月より24円値上げ) | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 約217円(2023年1月より3円値下げ) |
2023年1月の価格と比較すると、ビールによって多少の差があるものの、スーパーで販売されているビール350ml缶1本あたりの価格が下がっていることが分かります。毎日の晩酌にビールが欠かせない!という方にとってはうれしいですね。
発泡酒・第3のビールの350ml缶1本の平均価格
購入場所 | メーカー名 | 商品名 | 平均価格(税込) |
---|---|---|---|
コンビニ | サントリー | 金麦 | 未確認 |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 未確認 | |
キリン | のどごし生 | 未確認 | |
スーパー | サントリー | 金麦 | 約157円(2023年1月より14円値上げ) |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 約165円(2023年1月より2円値上げ) | |
キリン | のどごし生 | 約170円(2023年1月より27円値上げ) |
ビール価格改定後、スーパーで販売されている発泡酒・第3のビールはいずれも平均すると1本あたり15円程度値上がりしています。
ただしセブン-イレブンの「ザ・ブリュー」(350ml・税込156円)、ローソンの「ゴールドマスター生」(350ml・税込150円)、ファミリーマートの「グランドタイム」(350ml・税込156円)など、プライベートブランドの第3のビールが購入できますよ。PB商品はお得な価格で買えるものが多いので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ただしセブン-イレブンの「ザ・ブリュー」(350ml・税込156円)、ローソンの「ゴールドマスター生」(350ml・税込150円)、ファミリーマートの「グランドタイム」(350ml・税込156円)など、プライベートブランドの第3のビールが購入できますよ。PB商品はお得な価格で買えるものが多いので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
【500ml】缶ビール・発泡酒・第3のビール1本の平均価格
ビール(発泡酒や第3のビールではない)500ml缶1本の平均価格
購入場所 | メーカー名 | 商品名 | 平均価格(税込) |
---|---|---|---|
コンビニ | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 未確認 |
アサヒ | スーパードライ | 未確認 | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 未確認 | |
スーパー | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 約311円(2023年1月より5円値上げ) |
アサヒ | スーパードライ | 約267円(2023年1月より14円値下げ) | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 約280円(2023年1月より変動なし) |
ビール価格改定後のビール500ml缶1本あたりの価格は、メーカー・商品によって若干異なっています。とはいえ、スーパーでは値上がり幅が少なかったり、価格変動がなかったりするものもあるので価格改定後もそれほどの違いはないといえるでしょう。
発泡酒・第3のビールの350ml缶1本の平均価格
購入場所 | メーカー名 | 商品名 | 平均価格(税込) |
---|---|---|---|
コンビニ | サントリー | 金麦 | 未確認 |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 未確認 | |
キリン | のどごし生 | 未確認 | |
スーパー | サントリー | 金麦 | 約226円(2023年1月より16円値上げ) |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 約232円(2023年1月より19円値上げ) | |
キリン | のどごし生 | 約226円(2023年1月より11円値上げ) |
スーパーで販売されている発泡酒や第3のビールの350ml缶1本あたりの価格は、ビール価格改定後に10~20円程度上がっています。若干とはいえ、やや気になるところでしょうか。
コンビニで買い物をする場合は、セブン-イレブンの「ザ・ブリュー」(500ml・税込218円)、ローソンの「ゴールドマスター」(500ml・税込208円)、ファミリーマートの「グランドタイム」(500ml・税込218円)など、プライベートブランドの商品を購入するのがおすすめ!
コンビニで買い物をする場合は、セブン-イレブンの「ザ・ブリュー」(500ml・税込218円)、ローソンの「ゴールドマスター」(500ml・税込208円)、ファミリーマートの「グランドタイム」(500ml・税込218円)など、プライベートブランドの商品を購入するのがおすすめ!
ビールは単品よりケースで買うほうがお得?
ビールは1本ずつ買うだけでなく、箱やケースでまとめて購入することもできますよね。よりお得なのは、単品買いとケース買いのどちらなのでしょうか?
コンビニにはケース売りをしている店舗が少なく、Amazon・楽天には1本売りの商品が少ないため、ここではスーパーの価格で比較します。
コンビニにはケース売りをしている店舗が少なく、Amazon・楽天には1本売りの商品が少ないため、ここではスーパーの価格で比較します。
【ビール商品】1本買いとケース買いの値段を比較
ビールや発泡酒、第3のビールのケース売りは、多くの場合「6本入り」と「24本入り」の2種類です。スーパーで販売されている「350ml缶1本」「350ml缶6本」「350ml缶24本」の1本あたりの値段を見てみましょう。
購入本数 | メーカー名 | 商品名 | 1本あたりの平均価格(税込) |
---|---|---|---|
1本 | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 約233円(2023年1月より17円値下げ) |
アサヒ | スーパードライ | 約222円(2023年1月より24円値上げ) | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 約217円(2023年1月より3円値下げ) | |
6本セット | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 約213円(2023年1月より2円値下げ) |
アサヒ | スーパードライ | 約191円(2023年1月より29円値下げ) | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 約195円(2023年1月より8円値下げ) | |
24本セット | サントリー | ザ・プレミアム・モルツ | 約211円(2023年1月より2円値下げ) |
アサヒ | スーパードライ | 約188円(2023年1月より14円値下げ) | |
サッポロ | サッポロ生ビール黒ラベル | 約192円(2023年1月より8円値下げ) |
1本で購入した場合と、6本・24本のセット売りの価格を比較すると、6本セット・24本セットのほうが1本あたりの値段は安く、ビールはまとめ買いしたほうがお得であることがわかります。
また6本セットと24本セットでは、わずかですが24本セットのほうがお得。お気に入りのビールがある方や、おうちに収納スペースがある方は、24本セットをまとめ買いするのがおすすめですよ。
ただしストックがあるとつい消費ペースが早くなりがちなので、飲み過ぎには注意しましょう!
また6本セットと24本セットでは、わずかですが24本セットのほうがお得。お気に入りのビールがある方や、おうちに収納スペースがある方は、24本セットをまとめ買いするのがおすすめですよ。
ただしストックがあるとつい消費ペースが早くなりがちなので、飲み過ぎには注意しましょう!
【発泡酒・第3のビール】1本買いとケース買いの値段を比較
購入本数 | メーカー名 | 商品名 | 1本あたりの平均価格(税込) |
---|---|---|---|
1本 | サントリー | 金麦 | 約157円(2023年1月より14円値上げ) |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 約165円(2023年1月より2円値上げ) | |
キリン | のどごし生 | 約170円(2023年1月より27円値上げ) | |
6本セット | サントリー | 金麦 | 約148円(2023年1月より変動なし) |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 約157円(2023年1月より8円値下げ) | |
キリン | のどごし生 | 約148円(2023年1月より5円値上げ) | |
24本セット | サントリー | 金麦 | 約147円(2023年1月より1円値上げ) |
キリン | 淡麗極上〈生〉 | 約154円(2023年1月より4円値上げ) | |
キリン | のどごし生 | 約147円(2023年1月より11円値上げ) |
ビール同様に、発泡酒や第3のビールも6本セット・24本セットのほうがお得。また6本セットと24本セットでは24本セットのほうが安く、発泡酒や第3のビールもまとめ買いするほうがお得であることがわかります。
瓶ビールの値段はどれくらい?
お酒好きの人にとっては、缶ではなく瓶ビールがお好みだということもありますね。お家で瓶ビールを楽しむときに気になる、瓶ビールの価格についても見てみましょう。
以下ではアサヒ「スーパードライ」と、サッポロ「ヱビスビール」の缶ビールと瓶ビールの価格を比較。酒屋さんの一例価格を参考に、両者の値段を比べてみます。
以下ではアサヒ「スーパードライ」と、サッポロ「ヱビスビール」の缶ビールと瓶ビールの価格を比較。酒屋さんの一例価格を参考に、両者の値段を比べてみます。
缶ビールと瓶ビールの価格を比較
商品名 | 税込価格 |
---|---|
スーパードライ 500ml(缶) | 279円(2023年1月より10円値下げ) |
スーパードライ 500ml(瓶) | 327円(2023年1月より3円値上げ) |
ヱビスビール 500ml(缶) | 297円(2023年1月より10円値下げ) |
ヱビスビール 500ml(瓶) | 355円(2023年1月より2円値上げ) |
「スーパードライ」「ヱビスビール」のどちらも、瓶ビールより缶ビールのほうが値段が安いことがわかります。じつは缶ビールも瓶ビールも中に入っているビールは同じ。そのため価格を抑えたい場合は、缶ビールを選ぶのがおすすめですよ。
ただし直接口をつけて缶ビールを飲むのと、グラスに注いで瓶ビールを飲むのとでは味の感じ方が異なります。容器にこだわりがある方は、好みに合うものを選んでくださいね。
ただし直接口をつけて缶ビールを飲むのと、グラスに注いで瓶ビールを飲むのとでは味の感じ方が異なります。容器にこだわりがある方は、好みに合うものを選んでくださいね。
瓶のリサイクル・回収について
日本のビール瓶のほとんどは、再利用可能な「リターナル瓶」が使用されています。リターナルビール瓶は、販売時に5円の“保証金”が上のせされて売られているのが特徴。
消費者が購入時の店舗、もしくはリターナルビール瓶の回収をおこなっている店舗に持って行くと、5円の保証金が戻ってくるという仕組みです。これによって、ビール瓶の再利用が促されるわけですね。
ただしリターナルビール瓶の回収は店舗の自主性に任せられているため、店舗によってはおこなっていないこともあります。回収に持って行く前には、店舗に確認してからにするといいでしょう。(※1)
消費者が購入時の店舗、もしくはリターナルビール瓶の回収をおこなっている店舗に持って行くと、5円の保証金が戻ってくるという仕組みです。これによって、ビール瓶の再利用が促されるわけですね。
ただしリターナルビール瓶の回収は店舗の自主性に任せられているため、店舗によってはおこなっていないこともあります。回収に持って行く前には、店舗に確認してからにするといいでしょう。(※1)
分別回収に出したビール瓶はどうなる?
家庭で缶や瓶の回収の日に、リターナルビール瓶を資源ゴミとして出したらどうなるのでしょうか。多くの場合、資源ゴミとして出されたビール瓶は再利用できない“ワンウェイ瓶”と一緒に砕かれ、ガラス製品の原料になります。(※1)
居酒屋のビールの値段は?
居酒屋のビールの価格は、お店や置いている銘柄によってかなり違いがあります。ここでは、大手居酒屋チェーンである「かまどか」「塚田牧場」「土間土間」の、「生中」「瓶ビール」の値段について見てみましょう。
居酒屋名 | 生中の価格 | 瓶ビール(中瓶)の価格 |
---|---|---|
かまどか | 605円(アサヒスーパードライ) | 715円(アサヒスーパードライ) |
塚田牧場 | 640円(ザ・プレミアム・モルツ) | 680円(ザ・モルツ) |
土間土間 | 539円(アサヒスーパードライ) | 682円(アサヒスーパードライ) |
※価格は税込です
※各店舗の銘柄・価格は2023年10月時点のものです
上記を見てみると、生中は500~650円程度、瓶ビール(中瓶)は700円前後であることがわかります。最近ではノンアルコールビールを置いているお店も増え、アルコールが苦手な方も楽しみやすくなっています。
割引サービスやクーポンを上手に利用する
居酒屋のビールの価格は通常メニューとして決まっていますが、お得なクーポンを利用できるお店もあります。“会計時に500円OFF” “2名で500円OFF、3名以上で1,000円OFF” などなど。
「おいしい居酒屋のビールを少しでも安い値段で楽しみたい!」という人は、こういった居酒屋のサービスを利用するのがおすすめです。
「おいしい居酒屋のビールを少しでも安い値段で楽しみたい!」という人は、こういった居酒屋のサービスを利用するのがおすすめです。
ビールの値段の推移。時代とともに価格も変わってきた!
ビールの歴史はかなり古く、紀元前3000年頃のメソポタミア文明やエジプト文明の記録にも登場します。日本では江戸末期頃、川本幸民という蘭方医がビール造りに着手しました。それから明治20年頃には相次いでビール工場が設立され、醸造技術もときを経るごとに向上、発展。
ビールが本格的に製造された当初はビール瓶が1本数千円して、庶民にとっては手に取りにくいお酒でした。しかし歴史が下るごとに値段は落ち着いていき、昭和中期頃には庶民でも楽しみやすい価格に。
以下では、昭和から平成に至るまで、どのようにビールの値段が推移してきたかを見ていきます。(※5)
ビールが本格的に製造された当初はビール瓶が1本数千円して、庶民にとっては手に取りにくいお酒でした。しかし歴史が下るごとに値段は落ち着いていき、昭和中期頃には庶民でも楽しみやすい価格に。
以下では、昭和から平成に至るまで、どのようにビールの値段が推移してきたかを見ていきます。(※5)
昭和から平成のビールの値段推移
総務省統計局の「小物物価統計調査」のデータに基づくと、1950年(昭和25年)には淡色 瓶詰(633ml入り)1本が3,105円でした。しかし、その10年後の1960年(昭和35年)には1,144円に。
そこからさらに値段が下がっていき、1989年(平成1年)には290円になりました。2000年(平成12年)には186円まで落ちますが、そこから徐々に値上がり・値下がりを繰り返し、2012年(平成24年)には192円に。
こうして見てみると、ビールの値段が時代の変遷とともにかなり変わってきたことがわかりますね。(※6,7)
※1995~1999年の調査対象は「淡色 缶入り(350ml入り)1缶」、1999年以降は「淡色 缶入り(350ml入り) 6缶入り 1パック」です
※紹介している値段は現在価値に換算したものです
そこからさらに値段が下がっていき、1989年(平成1年)には290円になりました。2000年(平成12年)には186円まで落ちますが、そこから徐々に値上がり・値下がりを繰り返し、2012年(平成24年)には192円に。
こうして見てみると、ビールの値段が時代の変遷とともにかなり変わってきたことがわかりますね。(※6,7)
※1995~1999年の調査対象は「淡色 缶入り(350ml入り)1缶」、1999年以降は「淡色 缶入り(350ml入り) 6缶入り 1パック」です
※紹介している値段は現在価値に換算したものです
ビールの値段は種類・購入場所によって違う!
ビールの値段は、購入する場所や銘柄、ブランドによって大きく差があります。いつも飲む銘柄が決まっているという人は、まとめ買いをすることで、交通費や送料を節約することができておすすめです。いろいろな種類を楽しみたい人は、コンビニよりスーパーを利用すると、単品買いでも節約につながりますよ。
コンビニでビールを購入するのはもっとも高値な印象がありますが、手軽さや便利さにおいては群を抜いています。自分のライフスタイルに合った方法でビールを購入することができれば、ビールの値段にも納得できるのではないでしょうか。
コンビニでビールを購入するのはもっとも高値な印象がありますが、手軽さや便利さにおいては群を抜いています。自分のライフスタイルに合った方法でビールを購入することができれば、ビールの値段にも納得できるのではないでしょうか。
【参考文献】
(2023/10/23参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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