ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

コロナビールをかっこよく飲みたい!

米国のビール同様、軽い味わいが特徴のコロナビール。ビールの中では味が薄い方で、すっきりとしていて比較的飲みやすいビールといわれています。日本の輸入ビールブランドの第1位は「コロナ・エクストラ」。 世界180カ国で販売され、世界中でもっとも飲まれているプレミアムメキシカンビールなんです。 飲食店で注文すると、大抵の場合ジョッキに注がず、栓を抜いたビンのまま提供されることが多いですよね。このコロナビール、正しい飲み方はあるのでしょうか。コロナビールの歴史からおすすめの飲み方まで、徹底解説します!

そもそも「コロナビール」って?

アルコール度数は4.5%。それほどお酒に強くない人でも、さらさらと抵抗なく飲める、軽い喉越しにすっきりした爽やかな味わい。色は明るくて薄く、軽い味わいの割に風味があるという、飲みやすい独特のやさしいフレーバーに仕上がっています。 味にクセはまったくなく、さらりとして非常に飲みやすいので、ソーダ代わりにがぶがぶ飲んでしまう方も少なくないのでは。感覚としては炭酸飲料に近いかもしれません。暑い季節にぴったりのライトな飲み心地です。 クセのない味ですので、肉料理、魚料理などどんな料理でも、味を損なうことがありません。とはいえ、メキシコのビールですので、やはりメキシコ料理によく合います。濃い味付けの肉野菜料理などは、さっぱりとしたコロナビールとのバランスが絶妙。料理もビールも進みすぎないよう、ご注意を。

コロナビールの定番の飲み方

過去には「ライムがなければコロナを飲むな」というフレーズが流行したことも。大抵のお店では、瓶の口に8分の1程度にくし切りにしたライムをさして提供されます。ライムを瓶の中に押し込んで風味を付けますが、この時、ライムを絞るか絞らないかはお好みで。絞るとライム感をしっかり味わえます。ライムを入れると、炭酸と反応してしゅわーっと泡立つので、おさまるまで待ちましょう。そのまま、瓶から直接飲むのがおしゃれな飲み方です。 透明の瓶に、ちょこんとライムが刺さった様子はかわいく、スタイリッシュな感じ。アルコール度数の低さとともに、女性に人気のあるのもうなずけますね。

ツウは瓶を逆さまに入れてカクテルとして!

ライムを瓶の中に押し込んだ後、瓶の口を親指や手のひらで抑えて数秒間瓶を逆さまにしてからリキュールと混ぜて飲む方法もあります。逆さまにすることで、全体にライムがゆきわたり、しゅわーっと泡立てずに飲むことができます。

なんでコロナビールにはライムを挿すの?

柑橘類とビールは味も合いますが、しゅわーっと泡が出てくることで爽快感が増します。ただ、コロナビールにだけライムやレモンを挿すのは、いくつかの説があるのです。 通常、ビールは濃色の瓶で売られています。これは、太陽の直射日光を避ける為の対処方法。コロナビールは透明の瓶なので、太陽臭を消す為にライムなどを入れるという説があります。ですので、他のビールにはライムを入れる必要がないという事なのです。しかし実は、コロナビールは特殊処理を行っているので透明の瓶でもおいしく頂けるのですよ。 また、ビール瓶の口を飲む前に消毒する為、という衛生上の説もあります。この名残りから、今でもコロナはもちろん、そのほかのビールにもレモンが付いてくることはめずらしくないそうです。 当初の理由はわかりませんが、ライムを入れた方がおいしいのでスタイルとして残ったのかもしれませんね。

レモンとライムどっちが正しい?

レモンとライムのどちらが一般的なのでしょうか?コロナビールの公式サイトに「カットライムを挿して飲む」とあります。本場メキシコでもライムが定番です。ただ、これにはメキシコはライムの生産量がとても多く、レモンより入手しやすいという事情もあるのでしょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ