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フランスの高貴なお酒「コニャック」とは
コニャックとは、フランスのコニャック地方で作られたブランデーです。この地方で作られたものでなければ、コニャックとは呼びません。また、製造方法もしっかりとした決まりがあり、定められた作り方をされたものをコニャックと呼びます。
コニャックは、銅で作られたポットスチルという器具を使い作ります。蒸留をおこない、フランス国内産のオーク樽で熟成されます。2年以上熟成期間を設け、アルコール度数40%まで希釈したものがコニャックとして販売されています。
使用するブドウの種類にも決まりが
コニャック地方ではない地方で作られたブランデーは、コニャックではありません。また、コニャックは使用されるブドウが限られているのも特徴です。
全体の10%未満であれば、そのほかのブドウ品種が使用も認められているようですが、使われるブドウは「フォル・ブランシュ」「ユニ・ブラン」「コロンバール」の3種類が基本です。
ブランデーの三大産地とそれぞれの特徴
フランスにはブランデーの三大産地があります。コニャック、アルマニャック、カルヴァドスの3つです。ここでは、コニャック以外のふたつについて紹介しましょう。
アルマニャック
アルマニャックは、フランスのなかでも南西部に該当。このアルマニャック地方で作られたブランデーを、アルマニャックと呼びます。コニャックとともに、とても有名なブランデーのひとつです。
コニャックとの違いは、コニャックは2回蒸留しますが、アルマニャックは連続式蒸留器で1回の蒸留をおこない、カシの樽で熟成させること。
カルヴァドス
カルヴァドスはフランスのノルマンディー地方で造られたブランデーです。カルヴァドスの原料になるのは、ブドウではなくりんご。そのことから別名をアップルブランデーとも呼びます。
また、カルヴァドスの種類によっては、西洋梨を使用することもあるとか。原料を発酵させ、最低でも5年間は熟成させる特徴を持ちます。熟成させたあと、2回の蒸留をおこなったものが、カルヴァドスとして市場に出回るようになります。
熟成年数を表す「コント」
ひとつのブランデーであっても、「VSOP」「XO」 などさまざまな違いがあります。これは「コント」と呼ばれ、ブランデーの熟成年数を表すものです。
コントは、コニャックブランデーやアルマニャックブランデーを対象に決められています。コニャック事務局やアルマニャック事務局が基準を決定。VSOPよりもXOは熟成年数が長いことを表しています。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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