ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

なすの味噌汁が黒くならないコツ

Photo by ササキマイコ

せっかくなすの味噌汁を作ったのに、黒くなって見栄えが気になる……といった経験はありませんか?黒くなる原因と解決方法をご紹介します。ひと手間加えることで、味も見栄えもバッチリな、なすの味噌汁を作れますよ。

なすの味噌汁が黒くなるのはなぜ?

なすの味噌汁が黒くなるのは、なすに含まれるナスニンが煮汁に溶け出るせいだと考えられます。ナスニンは、アントシアニンというポリフェノールの一種。なすの皮に含まれる紫紺色の色素で、水に溶けやすいのが特徴です。そのため長く水に浸けたり、長時間加熱したりすると色素が流れ出てしまいます。

ナスニンは、強い抗酸化作用を持ち活性酸素を減少させるはたらきがあり、疲労や老化対策に役立ちます。味噌汁のように汁ごといただく料理は、ナスニンを無駄にしないのでおすすめです。(※1,2)

方法1. なすを下ゆでする

なすをだし汁と一緒にゆでず、あらかじめ下ゆでしてから使うと色が移るのを防げます。下ゆでする際は、なすの色が落ちすぎてしまわないようサッとゆでてくださいね。加熱したなすを使うため、味噌汁の味が早く染み込むのも魅力です。

方法2. 鍋にいれる直前に切って使う

なすは鍋に入れる直前に切るのがおすすめです。切ったまま放置しておくと、切り口が空気に触れ黒っぽく変色してしまうので気を付けましょう。変色したなすを味噌汁に使うと、だし汁に色が溶け出し黒くなってしまいます。

方法3. 味噌汁が沸騰してからなすを入れる

味噌汁が沸騰してから、なすを鍋に入れましょう。ゆで時間が長くなるほど、皮の色がだし汁に溶け出してしまうためです。なすを入れたあとは手早く仕上げるのが、おいしくきれいに作るコツ。

方法4. なすをレンジ加熱してから使う

なすをあらかじめレンジ加熱してからだし汁に入れると、火の通りが早くなります。ゆで時間が短い分、色が溶け出すのを防げるのです。見た目がきれいに仕上がるうえ、時短にも繋がるので、ぜひ試してみてください。

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