ライター : 渡邊沙耶

管理栄養士 / 料理好きOLライター

なすの栄養と効果効能

なすの栄養

  1. 老化対策に役立つ「ナスニン」
  2. 塩分の摂り過ぎを調節する「カリウム」
  3. 便秘対策に役立つ「食物繊維」
  4. 赤血球を作る「葉酸」

老化対策に役立つ「ナスニン」

ナスニンは、ポリフェノールであるアントシアニンの一種。なすの鮮やかな紫色の皮に含まれています。

ナスニンには、活性酸素の発生やそのはたらきを抑制したり、活性酸素そのものを取り除いたりする抗酸化作用があります。活性酸素は増えすぎると老化の原因となるため、ナスニンの摂取は老化対策に役立ちますよ。(※1,2)

塩分の摂りすぎを調節する「カリウム」

カリウムは、人体に必要なミネラルの一種。細胞内液の浸透圧を維持したり、体液のpHバランスを保ったりするはたらきがあります。なす100gあたりには、220mgのカリウムが含まれていますよ。

また、ナトリウムを排出する作用があるので、塩分の摂りすぎを調節するのに役立つ栄養素です。(※3,4)

便秘対策に役立つ「食物繊維」

食物繊維は、腸内で善玉菌を増やして腸内環境を整えるはたらきがあります。食物繊維は性質の違いにより水溶性と不溶性に分類されますが、なすに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸を刺激することからスムーズな排便を促します。食物繊維の不足は便秘の原因となるため、積極的に摂るようにしましょう。(※3,5)

赤血球を作る「葉酸」

ビタミンB群のひとつである葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を作るはたらきがあります。そのため、葉酸が不足すると貧血を引き起こすおそれが。なす100gあたりには、32µgの葉酸が含まれていますよ。

また、葉酸は細胞の生産や再生にかかわり、体の発育に必要なビタミンです。特に、胎児の正常な生育に不可欠。妊娠を計画している時期から意識して摂りましょう。成長期の子どもでも葉酸が多く消費されるため、しっかり摂る必要があります。(※3,6)

なすの栄養を効率よく摂るコツ

コツ

  1. 長時間水にさらさない
  2. 皮ごと調理する
  3. 生のまま食べる
  4. まるごと焼く
  5. みそ汁やスープに加える
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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