使い方による呼び方の違いも

大葉としその基本的な違いがわかったところで、使い方による呼び名の違いを見ていきましょう。料理で使われていても、総称の「しそ」と呼ばれることがありますよ。

ジュースやドレッシングは「しそ」

ジュースやドレッシング、またはソースなど調味料としての役割に使う場合は、「しそ」と呼びます。葉としての素材感をそのまま楽しむ場合ではなく、しその香りを活かして加工すると、「青じそ」と呼ばれていることが多いです。

料理の素材なら「大葉」

一方で、青じそを「大葉」と呼ぶのは、葉の形状のまま香味野菜として使用する場合のみ。薬味として使用したり、巻いたり挟んだりして、葉としての色や香り、食感などの素材感を活かして使う場合に「大葉」と表現します。

赤と青で違う!しその種類

しそには「青じそ」のほかに「赤じそ」という種類もあります。漢字で「紫蘇」と表記することからもわかるように、実は本来しそとは「赤じそ」のこと。青じそは赤じその変種です。

「青じそ」は葉、茎ともに緑色のしそで、葉と実は香りがよく料理に使われます。一方、「赤じそ」とは、茎も葉も赤紫色をしたしそ。主に梅干しの色付けや赤じそジュースに使われます。酢に浸けると鮮やかな赤色に変わり、とてもきれいですよね。

実は旬も違う?

青じそは主な産地では温室栽培がおこなわれ、通年安定して出荷されているため、いつでも新鮮なものがスーパーで手に入ります。旬がわかりにくいですが、本来の旬は7月〜10月です。

青じそが通年市場に出回るのに対し、赤じその旬は初夏。収穫自体は夏の間中おこなえますが、赤じその需要は梅干しを漬けこむ時期に限られます。そのため、市場に出回るのは6月~8月だけです。

保存方法

鮮度をキープするために、濡らしたキッチンペーパーや新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。乾燥させないようキッチンペーパーを取り替えれば、1〜2週間保存可能です。

冷凍する際は、さっと水洗いし水気を拭き取り、千切りやざく切りにして冷凍用ジッパー袋に入れて保存しましょう。凍ったまま薬味として利用できるため便利ですよ。1ヶ月ほど持つので、長期保存したい場合は冷凍するのがおすすめ。
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