ライター : 小澤真理

コピーライター

お料理の基本「さしすせそ」

料理の基本といわれる「さしすせそ」。みなさんは、「さしすせそ」について説明できますか?調味料の頭文字を取っている、ということはなんとなく知っているけれど、具体的に何なのかは知らないと言う方もいるのではないでしょうか。

この「さしすせそ」は、和食を味付けをするときに入れる調味料の順番を覚えるための語呂合わせなのです。「さしすせそ」それぞれの意味と使い方についてご説明します。

お料理の「さしすせそ」とは

「さしすせそ」の意味

それではまず、「さしすせそ」が具体的に何の調味料を指すのか見てみましょう。

「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」そのまま酢、「せ」醤油(せうゆ)のせ、「そ」は味噌のそになります。「そ」意外は各調味料の頭文字を取っているので、覚えやすいのではないでしょうか。「し」は「醤油」ではなく「塩」なので、間違わないようにしてくださいね。

調味料はこの順番で入れるのが好ましいとされていて、それを語呂合わせで覚えやすくするために「さしすせそ」が生まれたといわれていますよ。

「さしすせそ」の意味

  1. 「さしすせそ」は調味料の順番を覚えるための語呂合わせ
  2. さ(=砂糖)→し(=塩)→す(=酢)、せ(=醤油)、そ(=味噌)の順番で味付けする

「さしすせそ」の調味料、それぞれの役割

ここでは「さしすせそ」の調味料、それぞれが持つ役割についてチェックしていきましょう。ざっとおさらいすることで、「さしすせそ」の順番の理由がより理解しやすくなりますよ。

砂糖(さ)

砂糖はご存じのとおり、料理に甘味を付ける調味料として使われます。単に甘味を付けるだけでなく、料理にうま味やコクを出したり、食材をやわらかくしたり、臭みを消したりという役割も持っていますよ。

加熱することでツヤを出したり、焼き色を付けたりすることもできます。

塩(し)

塩は塩味を付けるだけでなく、料理の味を引き締めたり、うま味を引き出したりする役割があります。ほかの調味料とのバランスを取る役割もあり、酸味をやわらげたり、甘味を引き立てたりすることができます。

このほか、食材のぬめりやアクを取り除き、水分を除去して保存性を高める役割も持っていますよ。

酢(す)

酢は料理に酸味を加えるほか、風味付けをおこなうためにも使われます。特有の酸味・香りが加わることで、料理にアクセントを付けてくれますよ。塩味をやわらげたいときにも使われます

また、塩と同じく保存性を高める働きもあり、保存食品でもある漬物は酢を入れて作られることが多いですよ。このほか食材のくさみを抑える働きもあるとされています。
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