「お酒」・「みりん」の順番は?

お酒・みりんは一番はじめに入れるのがおすすめ

料理酒やみりんは、和食には欠かせない調味料ですが、「さしすせそ」のなかにはありません。お酒やみりんを料理に加えたいときは、どのタイミングで加えるのがよいのでしょう。

お酒やみりんには、臭み消しや食材の味付けをしやすくする作用があります。「さしすせそ」の一番最初にくる砂糖よりも先に入れることで、甘味も染み込みやすくなるでしょう。

みりん風調味料は仕上げに入れるのがおすすめ

ちなみに本みりんとよく似た調味料で「みりん風調味料」というものがあります。みりん風調味料と本みりんの違いは、アルコール成分量と糖分量の差です。みりん風調味料はアルコール成分がほぼ入っておらず、本みりんより糖分が多いという特徴があります。

そのため、照りやツヤを出すのには向いているけれど、臭い消しなどには向きません。本みりんは最初に入れるほうがよいですが、みりん風調味料は仕上げに入れるのがベターです。

順番通りでなくても大丈夫

「さしすせそ」の順番の意味を説明しましたが、この順番は基本としてあり、もちろん説明したように意味もあります。しかし、この順番を守らないと、料理がまずくなってしまうというわけではありません。

料理によっては、塩分で下味を付けたあとに煮込むものもあるため、料理やそれぞれの味付けの目的に合わせて順番を変えてよいでしょう。

先に酢を入れて魚の臭み取り除くといった、順序通りではないこともあります。また、あとから味の調整ができるよう、最初に入れる砂糖や塩は少なめして、徐々に味を濃くしたり仕上げに微調整したりして、味を調えるのもよいですよ。

ちなみに……煮物に味を染み込ませるコツ

煮物は長時間煮すぎても煮崩れしやすく、早めに火を止めると、中心部まで味が染み込んでいないこともしばしば。むずかしく思われがちな煮物ですが、コツさえつかめば、ぐんとおいしくなりますよ。

火加減・温度に気をつける

まずは、煮るときの火加減と温度をチェック。強火で煮込むと焦げや煮崩れの原因になるので、弱火から中火でじっくり煮込むのがポイントです。落し蓋をすれば、具材の火通りが均一になり、ふっくらやわらかな状態で味を染み込ませられますよ

仕上げの「鍋止め」で味を染み込ませる

火を止めたあとは、仕上げの鍋止めもお忘れなく。蓋をして具材が冷めるのを待ちながら、ゆっくり煮物に味を染み込ませましょう。短時間で味をなじませたいときは、鍋底を冷水に浸けて冷ますと、味が染み込みやすくなりますよ。

▼煮物をおいしくするポイントは、調味料のバランスと落としぶた!
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ