ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

コーンスターチとは?

レシピで見かけることも多いコーンスターチですが、実際のところ、どんなものかご存じですか?

特にお菓子作りのレシピに登場することの多いコーンスターチ。なんとなく自宅に常備しているという方もいらっしゃるでしょう。この記事では、コーンスターチの役割や片栗粉との違い、代用品、さらにコーンスターチを使ったおすすめレシピまでご紹介します。

コーンスターチはどんなもの?原料は?

コーンスターチは、とうもろこしを原料とするでん粉です。白く無臭で、サラサラとした粉末状で使われます。粒子の細かい粉で、触ってみるとキュッキュッとした指にまとわりつくような感覚があります。

コーンスターチの役割

揚げ衣、焼き菓子を作るときに使います。コーンスターチは小麦粉と違い、水を混ぜてもグルテンを形成しないので、小麦粉の一部をコーンスターチに置き換えると、サクッと軽い食感に仕上げることができます。

またコーンスターチを使うことで、とろみを加える効果があります。例えば、カスタードクリームのとろみづけに使用されているのですよ。コーンスターチはでんぷんのみでできているので、滑らかなクリームに仕上がります。

コーンスターチと片栗粉の違い

種類コーンスターチ片栗粉
原料とうもろこしじゃがいも
とろみ粘性は低い粘性は高い
持続性温度が下がっても
とろみは持続する
温度が下がると
とろみは弱くなる
カロリー
(100gあたり)
363kcal338kcal
(※1,2)
見た目にもそっくりの片栗粉ですが、明確な違いがあり、使い分けが必要な場合があります。違いを知っておくと料理の失敗もなくなるので、しっかり確認しておきましょう。

片栗粉とは

コーンスターチと同じく、片栗粉もでんぷん粉ですが、片栗粉はじゃがいもを原料としています。見た目にはほとんど違いがなく、どちらもとろみをつけるのに用いられます。 とても似ているコーンスターチと片栗粉ですが、この2つには、風味ととろみの性質に大きな違いがあります。コーンスターチはとうもろこし、片栗粉はじゃがいもからできているため、風味に違いがあるのです。とはいえ少量を使用する場合には、代用しても失敗することは少ないようですよ。 また、片栗粉は温度が下がると粘度が低下してしまうため、あんかけやかきたま汁のような温かいまま食べる料理に適しています。一方、コーンスターチは、片栗粉と比べると粘度は低いですが、温度が低くなってもとろみが持続します。そのため、食べるときに冷たくするようなカスタードクリームなどの製菓に多く使用されるのです。 とろみの色にも違いがあります。片栗粉は無色ですが、コーンスターチは不透明です。コーンスターチで片栗粉の代用をする場合は、仕上がりの違いに注意してくださいね。

カロリーの違い

100gあたりのカロリーは、コーンスターチが363kcal、片栗粉が338kcalです。原料は違いますが、同じでんぷん粉なので、カロリーに大きな違いはありません。一度に大量に使うことは少ないため、カロリーの差をあまり気にする必要はないでしょう。(※1,2)
同じでんぷん由来の「浮き粉」とコーンスターチの違いとは▼
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