ブーケガルニ

ブーケガルニとは、ハーブや香味野菜を糸で数種類束ねたもの。フランス語の「ブーケ(花束)」と「ガルニ(飾り付け)」という言葉からきています。使うハーブは地域や人によってさまざまです。ローリエとタイム、パセリの組み合わせが、もっともオーソドックス。

フランス料理の場合、肉や魚などから作るブイヨンやスープなどのにおい消しとして、また煮込み料理の香りづけとして使うことが多いです。

ガラムマサラ

ガラムマサラは、古くからインドの家庭料理には欠かせないミックススパイスです。ガラムはヒンディー語で「熱い」、マサラは「挽いたもの」という意味。3~10種類ほどのスパイスを混合して作ります。

カルダモンやクローブ、ブラックペッパー、クミン、コリアンダー、シナモン、ローリエを挽いたものが基本形。インドでは一般的に、料理の仕上げに使われます。

ベイリーフとは違うの?

レシピの調味料に、「ベイリーフ」と書いていることがあります。スパイスを製造販売する大手食品メーカーのサイトには、英語でローリエの別名と記載。はたして、ローリエとベイリーフは同じハーブなのでしょうか?

日本では2種類のベイリーフが流通

翻訳サイトで月桂樹を英訳すると、ローレルの次にベイリーフが出てきます。つまり英語では、ベイリーフもローレルと同じく月桂樹なのです。すると市販のベイリーフは月桂樹なのかというと、必ずしもそうではありません。ややこしいですね!

日本でベイリーフの名で販売しているものには、ローリエもありますが、そのほとんどがシナモンの葉。日本語でニッキや肉桂、桂皮と呼ばれる有名なスパイスですが、そのシナモンにも品種がいろいろあります。スパイスに使用されるのは、おもにセイロンシナモンとカシアの2種類。

そのうちのカシアを、樹皮(スパイス)ではなく葉をハーブとして、ベイリーフの名で販売しています。いまはローリエと間違わないよう、インディアンリーフやカシアリーフ、シナモンリーフと、別表記されている場合が多いです。

ローリエとベイリーフの見分け方

インディアンリーフやカシアリーフと、別表記していない場合や、していても見落とすことがあります。そんなときは下記のように、葉脈(葉の中央や斜めに走っている筋)を見て判断しましょう。

・ローリエ・ローレル:中央から側脈が横斜め上に走っている(普通の葉と同じ)
・ベイリーフ:中央葉脈と並行するように、側脈が左右1本ずつ縦に走っている

ローリエの葉脈は普通の葉と変わりませんが、ベイリーフの葉脈は明らかに違うので、よく見ればわかるはずです。シナモンの葉なので、香りや風味はローリエと異なります。ローリエの代用はできないため、注意してください。

ローリエを使うおすすめレシピ7選

ローリエを使うおすすめのレシピを紹介します。これぞローリエの王道の使い道というものもあれば、こんな使い方もあるんだというレシピまでさまざまです。

編集部のおすすめ