ライター : 相羽 舞

管理栄養士

牛乳の消費期限、チェックしている?

牛乳を常にストックしておく家庭も多いのではないでしょうか。気づいたときには消費期限が過ぎてしまうこともありますよね。そんなとき、飲んでも問題ないのか、どのように判断すればよいのかを、まずは消費期限と賞味期限の違いから、詳しく見ていきましょう。

この記事でわかること

  1. 牛乳の「消費期限」が切れている場合は、開封済み・未開封であっても安全に飲めない可能性が高い
  2. 消費期限切れの牛乳を飲むと、腹痛や嘔吐・下痢などの症状が起こる可能性がある
  3. 牛乳が腐っているかどうかの判断は、見た目やにおいなどで見分けられる場合がある

消費期限と賞味期限の違いとは

消費期限の表示されている食品は、その期限を過ぎると安全に食べられなくなるおそれがあります。肉類や生ものなど、劣化の速い食品に表示されるのが消費期限です。

一方賞味期限は、品質が保たれる期限で、その期限まではおいしく食べられるという意味があります。賞味期限が表示されている食品の場合は、過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。(※1)

牛乳の消費期限が切れた場合

状態切れた日数飲めるかどうか
未開封1~2日飲めない
3~4日飲めない
5日以上飲めない
開封済み1~2日飲めない
3~4日飲めない
5日以上飲めない
(※1,2)
牛乳に「消費期限」が表示されている場合は、その期限を過ぎると安全に飲めなくなるおそれがあります。品質を保つためにも、期限内に飲み切るようにしましょう。

消費期限や賞味期限は、未開封かつ10℃以下で保存した場合に限って有効です。開封後は雑菌が入りやすく劣化が進むため、期限にかかわらず2~3日以内を目安に飲み切るようにしてください。(※3,4)

消費期限切れの牛乳を飲んだらどうなる?

牛乳が腐敗していたり食中毒菌が増殖したりしていた場合、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出るおそれがあります。特に開封後の牛乳は雑菌が混入しやすく、10℃で保存していても約2日で腐敗していたとの試験結果もあります。

消費期限切れの牛乳を飲んで必ずしも症状が出るとは限りませんが、期限の切れたものは飲まないことをおすすめします。(※1,2,4,5,6)

腐っているかどうかの見分け方

腐っているかどうかはまず見た目やにおいなどで見分けられる場合があります。分離している、普段と違うにおいがするようなときは、飲まないようにしましょう。

見た目やにおいで判断できなくても、飲んでみたら酸っぱい、苦いという場合、沸騰させたら分離したり固まったりする場合も、飲めない状態です。

なお、外見やにおいに異常が見られなくても、食中毒菌が増殖している可能性があるため注意が必要です。腐敗が確認できない場合でも、期限切れや保存状態が不適切な牛乳は飲まないように注意しましょう。(※3,6)

消費期限が迫っている牛乳の消費レシピ5選

1. 定番!とろーりクリームシチュー

Photo by macaroni

調理時間:45分

牛乳の大量消費レシピといえば、定番のクリームシチュー。牛乳は400cc使います。材料を炒めて煮込み、牛乳を加えていくだけで、市販のルウは使わないうえホワイトルウを作る手間もありません。牛乳の消費期限が切れる前にお試しください。
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