ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

情報誌の編集・ライターとして出版社に勤務後、パティシエとしてホテル・洋菓子店・カフェレストランにて修業を重ね、デザート商品開発に携わる。一方でフードコーディネーター、ラッピ…もっとみる

マジパンとマジパンアート

マジパンとは、ヨーロッパを中心にお菓子作りの際に広く使われる材料のこと。一般的にマジパンと呼ばれるものは、「ローマジパン」と「マジパン」のふたつに分類されます。

「ローマジパン」は焼菓子の生地に練り込んで使用する素材です。ローマジパンを生地に練り込むことで風味がアップし、しっとりさせる効果が期待できます。一般的な家庭向けのお菓子作りの本には、めったに登場することのない素材ですが、洋菓子店では頻繁に使用する素材のひとつです。

一方の「マジパン」は、練ってパーツを作り、組み合わせてマジパン細工を作る用途で使われます。色鮮やかでかわいらしいマジパン細工は“マジパンアート”と呼ばれ、近年ではSNSを中心にちょっとしたブームに。飾り菓子の域を超え、アートのような華やかでオリジナリティあふれる世界観が注目を集めています。

マジパンとは?

マジパンとは、アーモンドと砂糖を練り合わせて作るお菓子、もしくはそのお菓子の素材のことです。

マジパンの発祥は中世。アーモンドと砂糖が手に入りやすくなった中東で、冠婚葬祭のときに食べる特別なお菓子として作られていたようです。

その後、ヨーロッパに広まった経緯は明らかにはされていませんが、次のふたつの説が有力です。

・東ヨーロッパを経由してドイツのバルト海沿岸地域に広まった
・イベリア半島を通してスペインに広まった

ドイツ北部のリューベックは、「マジパンの街」として有名です。かつて街が飢饉(ききん)に陥ったとき、倉庫に大量の在庫があったアーモンドと砂糖を使ってパンのように成型したことが、リューベックのマジパンの起源とか。街にはマジパンの専門店はもちろんのこと、マジパンの歴史を学べる博物館まであるそうですよ。

海外交易が広がるにつれてマジパンも各地に伝わり、それぞれの地で独自のマジパン文化が定着しました。

マジパン生地の作り方

Photo by Raico

材料

・アーモンドプードル(皮なし)……100g
・粉砂糖……100g
・卵白……1個分

用意するもの

・食品用ポリ袋

作り方

Photo by Raico

1. アーモンドプードルと粉糖を混ぜる
ポリ袋にアーモンドプードルと粉砂糖を入れ、よく混ぜます。アーモンドプードルの大きな塊があったら、手でつぶしてくださいね。

2. 卵白を混ぜる
卵白を7割くらい入れ、1とよく混ぜます。少しずつひとつの塊になってきます。

3. 硬さを調整する
残りの卵白を少しずつ加えて練り、耳たぶくらいの硬さになったら完成です。

4. 好みで色を付ける
マジパンに色付けしたいときは、食用色素を使用します。好みの食用色素をつまようじや竹串に付けてごく少量ずつ加え、3に練り込みましょう。粘土遊びの感覚で、楽しんで作ってみてくださいね。

パティシエのワンポイントアドバイス

  1. アーモンドプードルは皮なしのものを使うほうが、着色がきれいに仕上がる
  2. 卵白は一気に混ぜない。少しずつ加えて、硬さを調節する
  3.  乾燥に気を付ける。マジパンは乾燥すると硬くなって崩れやすい。できた生地はラップで包んでおくとよい
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