新米がおいしく感じる

秋になると、各地で新米の収穫がスタートし販売されます。ふっくらやわらかくて粘りがあり、格別のおいしさ。それに加えて、戻りかつおや鮭、きのこ類など旬のおいしい食材がスーパーで並び、食卓にも上がるとなれば、ついついご飯が進んでしまいます。ゆえに、食欲の増進とも関係しているのかもしれないですね。

夜の空腹問題

夜に食べ過ぎると太るとか、夜は食べない方がいい、なんてよく言われます。昔の人の言葉を借りれば、旬の素材はそのときおいしく食べるもの!と考えるのが妥当でしょう。 でも、食欲全開の秋に欲望の赴くままにご飯を食べ続けていては、当然ながら肥満という言葉から目をそらさずにはいられなくなります。夜の空腹問題と向き合うためには、そのメカニズムを知っておくことが大切です。

なんで夜は太りやすいの?

夜に食べると太る、と言われている理由に、自律神経の働きが影響しています。自律神経とは、わたしたち体の消化器や循環器の働きを24時間絶えずサポートしている神経で、交感神経と副交感神経のふたつが存在します。

日中にはたらく交感神経は心臓の拍動を増やしたり、血圧を上げたりするため昼間はエネルギーを消費しやすいです。一方、夜は副交感神経が優位になり、リラックスさせて体を休めようとします。このとき、代謝を抑制するため、夜遅い時間に食事を摂るとエネルギーとして消費されにくく、体脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

つまり、副交感神経が優位になっている夜に通常通りのご飯を食べてしまうと、代謝が抑えられているので、食べると太りやすくなるというわけなんですね。(※3)

どうしても食欲を我慢できないときは

頭では分かっていても、時間が経つと空腹は訪れます。ちょっとくらいならいいよね……いやいや、ここで食べたら負け!と、悪魔の甘い誘惑と天使の真っ直ぐな意見が対立。どうしても我慢できないときは、以下をおこなってみてください。

ポイント

  1. 噛む回数を多くする
  2. 白湯を飲む
  3. 低カロリーなものをとる

噛む回数を多くする

食べ過ぎを抑えるうえで大切なのが、早食いをしないことです。時間をかけてゆっくり食事をすることで、正常に満腹感を覚えて過度な食欲を抑えられます。

早食いをしないためにおすすめなのが、ひと口で30回噛むという咀嚼(そしゃく)法。よく噛んで食べると、満腹中枢を刺激する「神経ヒスタミン」が活性化し、食べ過ぎを抑制できるとされているんですよ。(※4,5)

白湯を飲む

沸騰したお湯を50度前後まで冷ました、白湯を飲んでみてください。水分でお腹が膨らむのはもちろんですが、体を温めて血のめぐりがよくなるので、日常的に飲んでいれば代謝アップのメリットも見込めるんです。ぜひ積極的に飲みましょう。(※6)
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