ライター : 紅茶のみかまる

一般社団法人ハーブティーブレンドマイスター協会理事

お茶時間をもっとたのしむコツ

普段なにげなく飲んでいる紅茶ですが、一言で紅茶といっても実にさまざまな種類があります。 紅茶には、大きく分けて「産地別紅茶」と「ブレンドティー」があります。 今回は産地別紅茶に少し詳しくなって、紅茶ライフをよりたのしむためのコツをお伝えします!

「紅茶通」になれる紅茶の選び方

お茶しようと、カフェでメニューを広げたら、紅茶の種類が複数あって迷ってしまった、という経験はありませんか? とりあえず、聞いたことのある銘柄として「ダージリン」をオーダーするかもしれません。または、いたるところで見聞きする「アールグレイ」を選ぶかもしれませんね。 また、どんな紅茶をオーダーしても、たいてい「レモンとミルク、どちらになさいますか?」と尋ねられますね。さて紅茶通ならどう答えますか? ちょっとだけ紅茶通にみられる紅茶の選び方をご紹介しましょう!

ダージリン、アッサム、ウバって?

紅茶メニューでよく見る、ダージリン、アッサム、ウバって一体なんのことでしょう? 元々は中国でしか生産されなかったお茶ですが、現在は世界中で生産されています。 もちろん日本でも、緑茶をはじめ紅茶も、国産紅茶または和紅茶として生産されています。 例えば、日本茶が八女茶、宇治茶、狭山茶などと、産地の名前をそのまま商品名にしているように、紅茶の商品名も産地の名前をそのまま使っています。つまり、ダージリン、アッサム、ウバは、産地の名前なのです。
お米もワインも、地域によって風味が変わりますよね。紅茶も同じ。 茶は農産物なので、その土地土地の気候風土や土壌、季節、またその年の天候状態によって品質や風味が変わってくるのです。

迷った時は、これがおすすめ!

ティールームやカフェで、メニューにいくつかの紅茶が載っている場合、その時の気分や、一緒に食べるお菓子によって、紅茶を選ぶと思います。 「ミルクティーがのみたいな」とか「ストレートティーがのみたいな」という時、どんな紅茶を選べばいいかのヒントをご紹介します。

ミルクティーが飲みたいときは

■選ぶポイント:ミルクに負けないコクをもつ種類を選ぶこと ■おすすめ:インドの「アッサム」 北東インドが産地の「アッサム」は、ミルクに負けないコクがあるので、しっかりと紅茶の味を感じます。ミルクと茶液が合わさった時のキャラメル色もおいしさを引き立てますよ。 スリランカの「ウバ」「ディンブラ」もおすすめです。 ディンブラは、少し上品な雰囲気に。ウバは、爽快さも感じさせるので夏のミルクティーにおすすめです。 意外と知られていないところでは、東アフリカの「ケニア」で作るミルクティーもおいしいですよ。 一度飲んだらやみつきになってしまうかも。とくに、濃厚チョコレートを使ったお菓子との相性はバッチリ。試してみてくださいね!

レモンティーが飲みたいときは

■選ぶポイント:水色の濃い種類を選ぶこと ■おすすめ:スリランカの「ディンブラ」 レモンには植物酸が含まれており酸性なので、紅茶液の色を薄くしてしまう性質があります。 もともと紅茶液の色〈水色(すいしょく)〉が明るい(薄い)紅茶を選んでしまうと、レモンを浸した時さらに薄くなり、見た目のおいしさが軽減してしまいます。なので、すこし水色の濃い色の紅茶を選ぶのがおすすめです。 ミルクティーでもおすすめしたスリランカの「ディンブラ」は、水色もしっかりしていますし、香りもフルーツとよく合いますのでお試しを。 ちなみに私は、南インドの「ニルギリ」をフルーツティーのバリエーションでよく使っています!あまり聞き慣れない産地の紅茶かもしれませんが、クセが無くてスッキリとした喉越しにファンが多いですよ。 レモンは、茶液に浸したら、数秒後には取り出すようにしてくださいね。 浸したままにしておくと、レモンの苦味成分が出てしまって、紅茶の味が変わります。レモンは、香りづけのつもりで使うのがコツです!

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