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ディーバッグで紅茶をもっと身近に
時間がないけれど紅茶でほっと一息つきたい時、手軽に使えて便利なティーバッグ。
今回は、いつものティーバッグでもっとおいしくお茶時間をたのしむコツをお伝えします。
ティーバッグは偶然から生まれた!?
まずは、ティーバッグの歴史について。
ティーバッグの原型は、紅茶の国イギリスで生まれました。カップ一杯分の茶葉をガーゼに包み、てるてる坊主のように四隅を集めて糸で縛ったものが考案され、1896年に特許も出されていますが、実用化はされなかったそうです。
その後1908年のこと、トーマス・サリバンというアメリカの茶卸商が茶の見本を取引先に発送する際、茶葉をアルミ製の見本缶に詰める代わりに、コストダウンのため布の小袋に見本茶を詰めて送りました。そうとは知らずに取引先は布の小袋ごと茶葉を湯に浸して使ってしまったのだそう。
これが好評だったため商品化し、販売されるようになったのが、今日にいたるティーバッグの由来だとされています。
実はさまざま、ティーバッグの種類
市販されているティーバッグには、ろ紙使用のヒートシールによるシングルバッグや、ろ紙をW型に織り込んでアルミホチキスで止めるコンスタンタ型ダブルバッグ、また三角型のテトラ型や、ピラミッドタイプのものもあります。
最近は、テトラ型のものがどんどん流通してきていますね。テトラ型のような立体的なものは、バッグの中で茶葉がジャンピングしやすい構造になってます。また、アルミホッチキスを使っておらず、エコな植物素材で作られているディーバッグもあります。
このようにティーバッグの形はブランドによって様々ですが、日本では、ダブルバッグかテトラ型が主流になっています。
茶葉の種類は、大きく分けて2タイプ
ティーバッグには、大きく分けて2種類の茶葉があります。ひとつはリーフタイプ、もうひとつはCTCタイプです。
CTCタイプとは、短時間でしっかりとした味わいが出るように特別な製法で作られた、ゴマ粒のようにコロコロと丸まった茶葉のこと。
リーフタイプのものは、通常の茶葉と同じように数分蒸らしますが、CTCタイプのものは、蒸らし時間が40秒〜1分程度と短いので、パッケージに書かれている作り方に従ってくださいね。
ティーバッグで淹れるとおいしくない…?
「〇〇ホテルのラウンジが、ホテルなのにティーバッグを使っていましたよ!」「うちではティーバッグを使うのであまりおいしくないんです」といった声を聞くことがあります。
もしかしたらあなたも、ティーバッグで淹れた紅茶はあまりおいしくない……なんて思っていませんか?
そんなことはありません。いくつかのポイントをおさえれば、ティーバッグでおいしい紅茶が淹れられます!
UKティーカウンシルの報告によると、紅茶の国イギリスでは96%がティーバッグを使用しているそうです。
なんといってもティーバッグは、
・杯数分の茶葉を、計量せずに正確に量ることができる。
・茶殻の後片付けが簡単にできる。
・ほとんどのティーバッグが、わずか1分でできあがる。
という具合に、オペレーションがとても良いのです。
そんな便利なティーバッグで、もっとおいしく紅茶を淹れるコツ、気になりますよね!?
すぐできる!おいしく淹れるためのコツ
いつものティーバッグで、もっとおいしく紅茶を淹れる手順を紹介します。
1. 汲みたてのお水で、熱々のお湯を沸かします。
2. カップを温め、湯通しします。
3. カップにお湯を約160cc入れます。
4. カップの縁からスルッとティーバッグを滑り込ませます。
5. ソーサー等でフタをして蒸らします。
6. ティーバッグを軽く降ってそっと引き上げます。
はい、できあがり!
ポイントは、カップを温めること、そしてフタをして蒸らすこと。
使うお湯の量は意外と少なめです。カップには、お湯を先に注いでからティーバッグを投入してくださいね。
また、ついやってしまいがちですが、ティーバッグを取り出す時にスプーンなどでギューギュー絞らないこと。ギューっと絞ると、エグミや、いやな渋みが出てしまいます。
ティーバッグひとつでティーカップ1杯分と覚えておきましょう。
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