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体内でビタミンAになる「カロテン」が豊富
菜の花には可食部100gあたり2200㎍のカロテン(βカロテン)が含まれています。
カロテンは緑黄色野菜に多い天然色素成分の一種で、体内でビタミンA(レチノール)に変わります。細胞老化の原因となる活性酸素の発生を抑える抗酸化力が高く免疫力を整える働きもあり、美容と健康の強い味方です。
ビタミンAには皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあり、強くて美しいお肌作りや呼吸系器官の健康、目の健康に欠かせません。
カロテンは油脂類と合わせることでカラダへの吸収率が高まります。
貧血予防に欠かせない「鉄分」が豊富
菜の花には可食部100gあたり2.9mgの鉄分が含まれています。
鉄は赤血球の成分として全身に酸素を運ぶ働きがあり、不足するとめまいや立ちくらみなどの貧血症状や、頭痛・動機・息切れなどの症状が表れます。
女性はほぼ毎月生理があるため、男性に比べて鉄が不足しがち。
妊娠・出産の際には大量の血液が必要になるので、鉄分が不足すると鉄剤を処方されることもあります。ただ、サプリメントで鉄を摂りすぎると胃もたれや嘔吐を引き起こすことが少なくありません。鉄分はなるべく食材から摂取しましょう。
鉄分はビタミンCと一緒に摂ることでカラダへの吸収率がアップします。
鉄の吸収を助ける「ビタミンC」も豊富
菜の花には可食部100gあたり130mgのビタミンCが含まれています。
先ほどご紹介したように、ビタミンCは鉄分をカラダが吸収しやすいカタチに変化させることで吸収を促進します。
鉄分もビタミンCも豊富な菜の花は、まさに貧血予防にピッタリ!
ビタミンCには、ほかにもコラーゲンの合成の促進や高い抗酸化作用などさまざまな働きがあり、アンチエイジング、美肌作り、生活習慣病の予防などに効果が期待されています。
菜の花の茹で方
新鮮な菜の花が手に入ったら、まとめて下茹でをしておきましょう。
菜の花は沸騰したお湯で1〜2分茹で、水分をしっかり拭き取っておきます。
菜の花1束に対して、お湯 500~600ml・塩 小さじ1/2が目安です。
下茹でしたら冷蔵庫で保存し、2~3日以内に使い切りましょう。下準備がしてあると、お味噌汁やスープ、お浸しなどいろいろなお料理にすぐに使えて便利です。
下準備した菜の花を使って、続いてご紹介するレシピも試してみてくださいね。
【レシピ】菜の花のハムチーズトースト
材料(1人分)
・食パン …1枚
・菜の花(塩ゆで) …3本
・ロースハム …1枚
・とろけるスライスチーズ …2枚
・黒コショウ …少々
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。