ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 相羽 舞

管理栄養士

ウーロン茶のカフェイン量はどのくらい?

カフェイン量
100ml20mg
200ml(コップ1杯)40mg
500ml(ペットボトル1本)100mg
(※1,2,3)
ウーロン茶にはどのくらいのカフェインが含まれているか見てみましょう。あまりウーロン茶のカフェインは意識されないかもしれませんが、100mlあたりのカフェイン量は20mg。コップ1杯で40mgペットボトル1本では100mg含まれています。

カフェインが含まれている飲み物と比べると

カフェイン量
ウーロン茶(浸出液)20mg
コーヒー(浸出液)60mg
紅茶(浸出液)30mg
玉露(浸出液)160mg
せん茶(浸出液)20mg
ほうじ茶(浸出液)20mg
エナジードリンク32~300mg
(※1)
(※100mlあたりのカフェイン量です。)
カフェインが含まれる飲み物を比較すると、ウーロン茶のカフェイン量はせん茶やほうじ茶と同じくらいであることがわかります。コーヒーと比べると1/3の量です。

しかし、ウーロン茶はお茶として日常的に摂りやすいので、飲む量によってはカフェインも多く摂ることになるため注意が必要ですよ

一日に摂取して良いカフェインの量はどのくらい?

日本では、カフェインの明確な摂取量は決まっていません。欧州食品安全機関(EFSA)では妊娠中の女性を除く成人について、一日あたり400mg以下であれば健康への影響はないとされています。ウーロン茶に換算すると、コップ1杯(200ml)で約10杯分

しかし、これはあくまで目安の数字です。カフェインの人体における影響は個人差が大きいため、大量に飲むのは避けましょう。(※1,2)

ウーロン茶が妊婦に与える影響

胎盤で赤ちゃんとつながっている妊婦さんにとって、カフェインは注意したい成分のひとつ。カフェインの過剰摂取により、胎児の発育に影響することが考えられます。万が一を考え、カフェインの入った飲料はなるべく控えたほうが良いでしょう。赤ちゃんに母乳を与える授乳期も同様です。

しかし、過剰に神経質になる必要はなく、海外のリスク管理機関の状況では、妊婦さんは一日に200~300mgほどであればカフェインを摂取しても問題ないとされています。ウーロン茶であれば、コップ1杯(200ml)で5~7杯分程度。気を遣いすぎて、ストレスを溜めないようにしてくださいね。(※1,2,4,5)

子供もカフェイン量には注意!

小さな子供は消化や代謝機能がまだ未熟なため、大人と比べてカフェインを分解するのに時間がかかります。そのため、カフェインの覚醒作用が長時間続くおそれが。興奮していると眠りが妨げられ、睡眠時間が減ってしまう原因につながります。

カナダ保健省では、12歳以下の子供は体重1kgあたり2.5mgまでなら問題ないとされていますが、明らかにカフェインが含まれているとわかる飲み物に関しては控えるのがベターですね。(※5,6)

ウーロン茶はカフェイン入りと知っておこう

ソフトドリンクの定番であるウーロン茶。コーヒーや紅茶には及ばずとも、カフェインが含まれています。寝る前にたくさん飲むことや、子供や妊娠中の方が飲む際は注意が必要です。カフェイン量を考慮して、上手に取り入れてくださいね。
【参考文献】
(2024/03/02参照)
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