抹茶のカフェイン量は多い？一日に飲んでよい量を管理栄養士が解説

ライター : 藤井千晃

管理栄養士コンテンツクリエイター

抹茶に含まれるカフェインの量は？

	重量	カフェイン量
抹茶	100g	3.2g
抹茶	1杯（70ml）分/1.5g	48mg

（※1）

抹茶100gあたりに含まれているカフェイン量は3.2gです。

ここではわかりやすく「抹茶1杯分」で換算していきましょう。抹茶1杯（70ml）に使用する抹茶の量（1.5g）に含まれているカフェイン量は48mgです。

ほかの飲み物と抹茶のカフェイン量を比べると

	カフェイン量
抹茶	69mg
コーヒー	60mg
紅茶	30mg
玉露	160mg
煎茶	20mg
ウーロン茶	20mg
コカ・コーラ	約10mg
エナジードリンク	32～300mg

（※1,2）

さまざまな飲料のカフェイン量を100mlあたりで比べてみました。「コーヒーにはカフェインが多く入っている」というイメージがある方は多いですが、抹茶もカフェインが多い飲料であることを知っている方は少ないでしょう。

抹茶は、茶葉ごと溶かして飲むためほかの飲料と比べてもカフェイン量は多くなっているのです。

市販の抹茶商品に含まれるカフェイン量

	重量	カフェイン量
スターバックス「抹茶ティーラテショート」	1食あたり	78mg
スターバックス「抹茶クリームフラペチーノショート」	1食あたり	78mg
クラフトボス「抹茶ラテ」	1本/450ml	約45mg
ハーゲンダッツ「グリーンティー」	1個/110ml	56mg

（※3,4,5,6）

人気の抹茶商品のカフェイン量を一覧にしてみました。スターバックスの「抹茶ティーラテショート」と「抹茶クリームフラペチーノショート」は、1食あたり78mgとカフェイン量が多めです。

またハーゲンダッツの「グリーンティー」のカフェイン量は、抹茶1杯分に比べると少し低いですが、ほかの飲料と比べると多いでしょう。（※1）

飲み物のカフェイン量一覧！一日の目安量をチェック【管理栄養士執筆】

カフェインといえばコーヒーのイメージがありますが、ほかの飲み物や食べ物にも含まれているんです。この記事では、管理栄養士がカフェインの含まれる飲み物や食べ物、一日にどれくらい摂っていいのかを詳しく解説します。妊娠中の方やそうでない方もぜひ参考にしてくださいね。

抹茶に含まれるカフェインの効果とは？

抹茶のカフェインの効果

覚醒作用（眠気を感じにくくなる）
むくみ軽減作用
脂肪の燃焼を促す作用
冷え症を緩和する作用

カフェインは脳の受容体と結合し、睡眠を抑制して覚醒を促します。よって眠気を覚ましたい方におすすめです。

また腎機能を活性化させてむくみを抑制したり、脂肪燃焼を助けたりする作用があります。さらに、血管を拡張させるので、冷え症の緩和にも寄与します。（※7）

管理栄養士が教える！カフェインの効果と上手な摂り方

カフェインといえば、眠気を感じたときに飲む方も多いですよね。実は眠気覚ましのほかにもさまざまな効果があります。また、カフェインの含まれている意外な食品や、その働きを得るための上手な摂取方法もご紹介します。

抹茶に含まれるカフェインを過剰摂取すると起こること

カフェインは、一度に大量に摂取すると急性中毒を引き起こすことがあります。胸の痛みやめまい、不眠症のほか消化器系の刺激による下痢、吐き気・嘔吐などの症状が現れるおそれが。

欧州食品安全機関（EFSA）は、2015年にカフェインについてリスク評価をおこなっています。成人の場合、カフェインの摂取量が体重1kgあたり3mgであれば急性毒性の心配はないとされています。

例えば体重70kgの成人が一度に200mgのカフェインを摂取する（約3mg/kg体重）場合、健康上のリスクは増加しないと考えられています。（※8,9）

管理栄養士が解説！カフェインを取りすぎるとどうなる？

ほっとひと息つけるコーヒータイム。しかし、コーヒーに多く含まれるカフェインを取りすぎると、身体の調子を崩してしまうおそれがあります。カフェインの取りすぎにならないためには、どうしたらよいのでしょうか？カフェインの取り方について詳しく見ていきましょう。

【Q＆A】妊婦や子どもはカフェインを含む抹茶に注意？

A：欧州食品安全機関（EFSA）によると、妊娠中や授乳中の女性は日常的にカフェインを摂取する場合、一日200mgまでなら胎児や乳児への健康リスクは高まらないとされています。

子どもの場合、長期的なカフェイン摂取に関する研究は限られており確実な結論は出ていません。しかし成人と同じく体重1kgあたり3mgの摂取量であれば、健康への悪影響はないと考えられています。（※9）

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