ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

カフェインとは?どんなものに入っている?

食品名単位カフェイン含有量(mg)
インスタントコーヒー(顆粒製品)2g(1杯分)80
コーヒー(浸出液)100ml60
紅茶(浸出液)100ml30
せん茶(浸出液)100ml20
ほうじ茶(浸出液)100ml20
ウーロン茶(浸出液)100ml20
玄米茶(浸出液)100ml10
カフェインを添加した清涼飲料水100ml32~300
チョコレート(カカオマス70%)25g21
ココア(脂肪23%)5g7
(※1,2)
カフェインが含まれることで知られるコーヒーがお茶やココアに比べると多いことがわかります。同じコーヒーでも含有量はインスタントコーヒーのほうが多いため、量の摂り過ぎに注意しましょう。

また、清涼飲料水は製品によって添加されるカフェインの量が異なり、場合によってはお茶より大幅に多いことから、飲む前に確認が必要です。ほかにもチョコレートにもカフェインは含まれており、食べる量や組み合わせる飲み物によってはカフェインの摂取が多くなるため、注意しましょう。

カフェインに弱い人の特徴

カフェインに弱い人とは

  1. カフェインに対する不耐症の人
  2. カフェインに対して感受性が強い人
  3. HSPの人
  4. 子どもや妊婦

カフェインに対する不耐症の人

カフェインの摂取によるアレルギーは報告されていないため、カフェインアレルギーというものはないと言われています。しかし、カフェインを摂取した際に消化器症状が出ることがあり、これは免疫を介したアレルギー反応ではなく、特定の物質に対して体に強く化学反応が出たことによるものです。

医学用語で食物不耐症と呼ばれ、対策としてはその物質が含まれる食品を摂取しないようにするしかないとされています。カフェインを摂取して吐き気や不快な症状が起きる場合は摂取を控えるようにしましょう。(※3)

カフェインに対して感受性が強い人

体にどこまでカフェインが作用するかは遺伝子による個人差が存在し、カフェインの感受性の違いによるものとされています。遺伝子のタイプとしては3タイプに分かれ、日本人の4人に1人はカフェインの摂取で不安感が表れやすい遺伝子タイプだという研究もあるとのことです。

なかにはカフェイン150mgの摂取でも心が不安定になる方もいるため、カフェインを摂取したあとに不安感を感じないかを見極める必要があります。(※4)

HSPの人

HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質を持った人のことを指します。人口の15~20%いると言われている性質です。HSPの人の特徴のひとつとして外部からの刺激に敏感であることがあげられます。人混みや物音、光、食べ物の味やにおいなどに過度に反応するのが特徴です。

そのなかでもカフェインはHSPかどうかのチェックリストにも入っているほど敏感に反応してしまう場合があるため、HSPの傾向がある人は注意しましょう。(※5)

子どもや妊婦

子どもは大人よりもカフェインの影響を強く受けてしまう場合があります。コーヒーや栄養ドリンクのように子どもは飲む機会が少ないものは、飲み過ぎる心配が少なくても、エナジードリンクのようにジュース感覚で飲めてしまう飲料は飲み過ぎないように注意が必要です。

また、妊婦の場合はカフェインを摂り過ぎることで出生時に胎児が低体重になるリスクや、流産や死産のリスクが高まるおそれがあるため、一日に200mgのカフェイン量に抑えるよう気をつけましょう。(※6,7)
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