ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

ココアにはどのくらいのカフェインが含まれるの?

種類別! ココアのカフェイン量

カフェイン量
純ココアパウダー200mg
ミルクココア微量
(※1)
(※いずれも100gあたり)
純ココアパウダー100gあたりに含まれるカフェイン量は200mg、ミルクココアは微量です。純ココアパウダーのカフェイン量は多く感じますが、100gあたりなので、一度に使用する量ではありません。

ココア1杯に使用する純ココアパウダーは一般的に約5gなので、1杯あたりのカフェイン量は10mg程度です。(※2)

ココアのカフェイン量をほかの飲み物と比べると

カフェイン量
純ココアパウダー6.8mg
コーヒー60mg
紅茶30mg
せん茶20mg
ウーロン茶20mg
(※1,2,3,4)
(※いずれも100gあたり)
純ココアパウダーで作るココア100gあたりのカフェイン量は約6.8mg。同量のコーヒーのカフェイン量と比べると、1/8以下です。

紅茶やせん茶、ウーロン茶のカフェイン量と比べても、ココアのカフェイン量は少なめであることがわかります。

ココアに含まれるカフェインは一日にどのくらい摂っていいの?

カフェイン量ココアに換算した量
健康な成人400mg40杯
妊婦200~300mg20~30杯
子ども(4~6歳)45mg4杯
子ども(7~9歳)62.5mg6杯
子ども(10~12歳)85mg8杯
(※1,2,3,5)
カフェインによる影響は個人差が大きいとして、日本では明確な摂取許容量は設定されていません。ほかの国や機関が定める目安量を参考に上表へまとめました。

1杯のココアに使う純ココアパウダーの量を5gとすると、健康な成人であれば一日に摂ってよいココアは40杯分です。妊婦については機関により差がありますが、胎児への影響を抑えるため健康な成人よりも少なく示されています。また、子どもはカフェインに対する感受性が高いため、カナダ保健省では成人や妊婦よりも少ない量となっていますよ。(※5)

ココアのカフェインについてのQ&A

Q. 妊婦はココアのカフェインや糖分に注意するべき?

A:妊娠中はカフェインの量に気をつける必要がありますが、まったく摂ってはいけないわけではありません。

ココアに含まれるカフェイン量は、同量のコーヒーや紅茶よりも少ないので、飲み物で気分転換したいときにおすすめですよ。

ただし、ココアには糖分が含まれているため、血糖値が上がりやすい妊娠中は砂糖の量に注意が必要です。砂糖が添加されているミルクココアではなく純ココアパウダーを選び、砂糖の量を調整するようにしましょう。(※1,2,3,4,5,6,7)

Q. 寝る前にココアは飲んでいい?

A:カフェインは中枢神経に刺激し、眠気を覚ます作用があるため、寝る前に飲むと眠れなくなってしまうおそれがあります。

ミルクココアの場合は、カフェイン量はごく微量なので、純ココアパウダーで作るココアよりも影響は少ないかもしれません。ただし、ミルクココアには砂糖が多く含まれています。夜遅い時間は、余分なエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなりますので注意しましょう。(※1,6,8,9)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ