ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

監修者 : 谷口 ももよ

薬膳料理研究家

さんぴん茶とは?

さんぴん茶とは沖縄で親しまれているお茶で、中国のジャスミン茶と非常によく似ています。ここでは、さんぴん茶の特徴やルーツ、名前の由来について詳しくご紹介します。

さんぴん茶のルーツと名前の由来

さんぴん茶とは、沖縄の自動販売機やスーパー、コンビニなどで缶やペットボトルで気軽に購入できる定番人気のお茶です。

さんぴん茶のルーツは中国と言われています。いつ沖縄に伝わったかは分かっていませんが、琉球王国では14世紀から16世紀頃まで中国との交易が盛んだったため、その頃に伝来したという説があります。

また、名前も中国が由来。中国語で「シャンピェンチャ」(香片茶)と呼ばれるジャスミン茶を、沖縄の方言で「さんぴん」と呼ばれるようになったのが始まりだそう。(※1,2)

「さんぴん茶」と「ジャスミン茶」の違い

「さんぴん茶」と「ジャスミン茶」はよく似ていますが、使用される茶葉が異なることがあります。「さんぴん茶」は、半発酵茶(ウーロン茶)にジャスミンの香りを付けるものが主流ですが、緑茶で作られることもあります。

一方、ジャスミン茶とは、不発酵茶(緑茶や青茶など)にジャスミンの香りを付けたフレーバーティーです。 どちらもメーカーによって茶葉の品種や配合が異なり、香りの強さや味わいに差があるので、飲み比べるのもおすすめです。(※3)

さんぴん茶の効果・効能

リラックス効果

さんぴん茶の原料であるジャスミンの花には、「ベンデルアセテート」という香り成分が含まれています。ベンデルアセテートは自律神経を整える作用があるため、ストレスによる負担を抑えたり、脳をリラックスさせたりするのに役立ちますよ。

また、ジャスミンのさわやかな香りには、集中力を高めるはたらきがあります。気分が落ち込んでいるときや、やる気のないときにさんぴん茶を飲むのがおすすめです。(※4,5)

覚醒作用

さんぴん茶は、ウーロン茶や緑茶の茶葉で作られているため、これらと同じくらいの「カフェイン」が含まれているのです。カフェインの睡眠抑制作用や、脳を活性化するはたらきによって覚醒が期待できます。

さんぴん茶は目覚めに飲んだり、仕事の合間に飲んだりして、気分転換に役立てるといいですよ。(※6)
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