ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

「妊婦はチョコレートを食べてはいけない」って本当?

妊娠中はバランスのよい食事を摂ることが大切です。チョコレートは菓子類のなかでもカロリーが高め。また、カカオ由来のカフェインも含むため、食べすぎに注意して適度に摂り入れたいですね。

妊娠中のチョコレートの注意点として、食べ方・適量などを詳しく見てみましょう。(※1,2,3)

妊娠中にチョコレートを食べるときの注意点

注意点

  1. 食べすぎると体重管理に影響する
  2. カフェインの過剰摂取に注意
  3. 虫歯につながるリスク
  4. アルコールを摂るおそれ

食べすぎると体重管理に影響する

間食としてチョコレートのような菓子類を食べすぎると、摂取カロリーが過剰となるおそれがあります。赤ちゃんの健康のために、妊娠中の体重管理は適切におこないましょう。

一方で、妊娠中は妊娠前よりも多くの栄養素を必要とします。体重増加が不足すると、赤ちゃんの体重への影響といったリスクも。体重管理に関して、不安なことは医師に相談してくださいね。(※1,2)

カフェインの過剰摂取に注意

チョコレートにはカカオが使用されているため、カフェインが多く含まれています。妊娠中に過剰摂取してしまうと、赤ちゃんの発育へ悪影響のおそれが。チョコレートはもちろん、コーヒーや紅茶からも摂りすぎないよう注意してください。

カカオ分の多いチョコレートはカフェインも多い傾向があります。チョコレートを選ぶ際は「カカオ分〇%」といった記載をよく確認して選びましょう。(※3)

虫歯につながるリスク

妊娠中はホルモンバランスや食生活の変化により虫歯になりやすいといわれています。糖分の摂取・間食の回数などが、虫歯につながる因子。チョコレートを摂る際は時間を決め、歯磨きを定期的におこなう習慣を心がけたいですね。

母体が歯周病の場合、子宮内の赤ちゃんへの感染、早産のリスクも懸念されています。「妊婦歯科健康診査」が実施されている地域もあるので、活用しましょう。(※4,5)

アルコールを摂るおそれ

チョコレートには、洋酒を使用するものがあります。妊娠中に知らずに食べてしまうこともあるかもしれませんね。妊娠中は飲酒を控えますので、チョコレートに入っている洋酒にも気をつけましょう。

妊娠中にチョコレートを食べるときは、原材料をよく確認すると安心です。(※6)
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