ライター : IsFoodHealthLABO

妊婦さんにチョコレートはダメなの?その理由は?

食の情報に敏感になりがちな妊婦さん。「妊婦はチョコレートは食べちゃダメ。」そんな情報を聞いたことがあるかもしれません。いったいなぜダメなのでしょうか?その理由を探ってみました。

妊婦の肥満は油断大敵!

妊娠中に推奨される体重増加については、妊娠前の体重によって個人差があります。体重が増えすぎることで前期破水や妊娠高血圧症候群、巨大児分娩、帝王切開分娩、分娩時の出血量過多、羊水混濁・胎児心拍数異常などのリスクが高まるとされています。(※出典1) ミルクチョコレートのカロリーは279kcal(明治ミルクチョコレート1枚あたり)。(※出典2)パクパク食べてしまうとカロリーオーバーになりがちです。体重管理を求められる妊婦さんには「食べちゃダメ!」と言わざるを得ないのかもしれませんね。

カフェインの取り過ぎが赤ちゃんに影響を及ぼす?

カフェインの過剰摂取による胎児の発育を阻害する可能性が指摘されています。そして、「過剰摂取」でないならば、健康リスクは生じないとも言われています。(※出典3) チョコレートにはカフェインが含まれています。「過剰ってどのくらいなの?」という不安感が「食べちゃダメ!」という極論に結びついたのかもしれませんね。

食べ過ぎるとどうなる?カフェインが与える影響とは?

適量を摂取することにより頭が冴え、眠気を冷ます効果があるカフェイン。しかしながら食べ過ぎることで、母体や赤ちゃんに影響が出ることも。カフェインの過剰摂取が与える影響を知っておきましょう。

カフェインが妊娠中の体に与える影響は?

妊娠していてもしていなくても、カフェインを過剰に摂取した場合には、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらすことがあります。(※出典4) 実は、日本では妊婦さんのカフェイン摂取量について設定されていません。しかしながら海外では、1日200mgを超えないようにと設定している機関もあり、やはりカフェインの取り過ぎには気をつけたいところです。(※出典5)

カフェインが赤ちゃんに与える影響は?

カフェインの摂取に対する赤ちゃんへの影響についても、さまざまな国際機関から注意喚起がなされています。WHO(世界保険機関)では、胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、カフェインが胎児の成長遅延、出生児の低体重、早産と関連する可能性を示しています。(※出典3,4 ) カフェインの過剰摂取については、母体にも赤ちゃんにも影響があると言えますが、適度に食べることについては問題はありません。神経質になりすぎないことも必要ですね。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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