ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

「しわしわになったとうもろこし」復活できる?

Photo by 稲吉永恵

とうもろこしは、収穫が遅れたり鮮度が落ちて実の水分が抜けたりするとしわしわになって実が潰れます。水分が蒸発してしわしわになっただけなら食べられますが、腐っている場合は食べられません。ただし、しわしわになったとうもろこしは完全復活はむずかしいものの、見た目は多少ふっくらと復活させることが可能です!

ちなみに食べられないとうもろこしの特徴は以下の通りです。
1. 酸っぱいような異臭がする
2. ぬるぬるとして溶けたようになっている
3. カビが生えていたり茶色っぽく変色したりしている
このようなとうもろこしは食べずに処分しましょう。

「しわしわになったとうもろこし」を復活する工程まとめ

  1. とうもろこし2本が入る鍋や深めのフライパンを用意し、水1.5L沸かす
  2. 沸騰したら塩大さじ1杯(20g)を加える
  3. とうもろこしに皮がついている場合、外側の緑色の皮をむいて、内側の皮2枚ほど残した状態でゆでる(もし皮がない場合はそのままでOK)
  4. 途中でとうもろこしの上下を返しながら。中弱火で10分ほどゆでる

  5. 落とし蓋をして10分ほどおき完成

「しわしわとうもろこし」を復活する方法

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しわしわのとうもろこし2本と塩大さじ1杯(20g)を用意します。

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とうもろこしが入る鍋や深めのフライパンを用意し、水1.5L沸かして沸騰したら塩を加えます。

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とうもろこしに皮がついている場合、外側の緑色の皮をむいて、内側の皮2枚ほど残した状態でゆでます。もし皮がない場合はそのままでOKです。

【ポイント】
とうもろこしは薄皮を2枚ほど残してむきます。薄皮を残しておくことで、とうもろこしの風味を損なわず旨味と水分をキープしてゆでることができます。外側の緑色の皮を残したままでは青臭くなるので、むいておきましょう。

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とうもろこしを入れ中弱火で10分ほどゆでます。

【ポイント】
とうもろこしは中弱火で10分ほどゆでます。中弱火でぐつぐつ煮ることで硬くならずにゆでられます。

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途中でとうもろこしの上下を返しながらゆでます。

【ポイント】
途中で何度か上下を返しながらゆでます。上下を返すと加熱ムラを防ぐことができます。

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ゆであがったら火を止めて、落とし蓋をして10分ほどおき完成です。

【ポイント】
ゆであがったら火を止めて、落とし蓋をして10分ほどおきます。ゆで湯につけたまま放置することで水分が行き渡りふっくらします。

ビフォーアフター!実際に食べてみた

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しわしわになったとうもろこしです。とうもろこしの実が全体的に潰れていてしわがよっています。ご紹介した復活方法を試してみました。

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見た目は全体的にパンパンに膨らんで、しわがほとんどない状態になりました!あんなにしわがあったのに、ゆでただけでここまで復活したことにびっくり。驚いてしまいました。粒の状態を見てみてもプリッとなっていて、これなら見た目は完全復活と言っていいと思います。

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ワクワクして食べてみると……鮮度が落ちているだけあって、味はかなり微妙。甘味や旨味はなくて実が硬く、ジューシー感もまったくありませんでした。実の水分が抜けてしまっているようです。

試食してみた家族の感想も「なにこれ!全然甘くない……」「モサモサしてる」「芋みたい」と不評。見た目が復活しても、味は復活しないんだと確認できました。しわしわになってしまったとうもろこしは、ゆでてそのまま食べるには不向きだと思います

次では、そんなとうもろこしでもおいしく食べられるレシピをご紹介します。ぜひ参考にしてください

野菜ソムリエがおすすめする。しわしわとうもろこしの救済レシピ

1. 止まらない!とうもろこしのバターしょうゆ唐揚げ

3. 旨味がある。とうもろこしとちくわのかき揚げ

しわしわとうもろこしの見た目はほぼ完全復活できる!

しわしわになったとうもろこしは、見た目だけなら完全復活できると言ってもOK。ただし、残念ながら実食レビューした通り味は復活しません。しわしわのとうもろこしは鮮度が落ちているため、甘味がほとんどなく実も固くなっています。おいしくいただくには、甘辛く味付けたり実をそいでほかの食材と合わせたりして調理するのがおすすめ。これまで捨ててしまっていた人はぜひ参考にしてくださいね。
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※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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