風味、食感

Photo by Uli

普通の粉砂糖で作ったマカロンを食べてみます。できたてはさっくりかるい食感で、生地の中心はねっとりしています。6時間経つと生地中心の粘度はほぼ気にならなくなり、翌日食べるとバタークリームと生地の一体感が出て、よりおいしいマカロンになりました。

さっくりかるい食感で、口に入れると自然に消えていくような繊細な口溶けです。生地だけで食べると甘みが強いですが、バタークリームが甘さ控えめなので、合わせるとちょうどいい甘さになります。

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泣かない粉砂糖で作ったマカロンを食べてみます。できたては生地の端がザクザク食感で、生地中心の粘度が非常に高いねっちり食感です。歯にくっついて食べにくいのが印象的でした。6時間経ってもやや生地中心の粘度が気になりましたが、翌日になるとバタークリームと生地がなじんで、違和感なくおいしいマカロンに仕上がりました

ただ、手でつまむように持つと表面が崩れやすく、マカロン特有の繊細な食感が損なわれているように感じます。風味は普通の粉砂糖で作ったマカロンと大きな違いは感じませんが、マカロンとしてはやや甘さ控えめです。

違いが出るのはなぜ?

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普通の粉砂糖(左)/泣かない粉砂糖(右)
普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖、それぞれで作ったマカロンの大きな違いは見た目でした。作りたての食感には大きな差が出ましたが、ひと晩寝かせると食感の違いはほぼなくなります。

普通の粉砂糖で作ったマカロンはツヤときれいなピエがあり、王道のマカロンのイメージ通りの見た目。一方、泣かない粉砂糖で作ったマカロンはツヤがなく、ピエが横に広がり、とてもうつくしいとは言えない仕上がりでした。

マカロンはシンプルな材料で作るお菓子で、レシピにない余分な原材料が少量でも加わると仕上がりの見た目に差が出るようです。

ピエが横に広がる、表面にしわができる、空洞が大きい、などの原因としては、マカロナージュ(ツヤが出るまで生地を混ぜる作業)と、生地の乾燥の過不足が考えられます。泣かない粉砂糖で作ったマカロンは、焼く前の生地が乾燥しているように感じたため、コーンスターチや乳化剤が入っていることで、生地が乾燥しやすくなった可能性が高いです。

泣かない粉砂糖で作ったマカロンのほうが甘さが控えめなのも特徴。泣かない粉砂糖にはコーンスターチや乳化剤が入っている分、砂糖の含有量が少なくなり、甘さ控えめに感じたようです。

検証結果まとめ

比較項目普通の粉砂糖泣かない粉砂糖
おすすめのシチュエーションプレゼント見た目を気にしない自分用
生地の扱いやすさ☆☆☆☆☆☆
見た目☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
できたてのおいしさ☆☆
6時間後のおいしさ☆☆☆☆
翌日のおいしさ☆☆☆☆☆☆

マカロン作りに溶けない粉砂糖を使うのは避けましょう

手間のかかるマカロン作りを失敗したくない場合は、普通の粉砂糖を使うのが断然おすすめです。泣かない粉砂糖で上手に作れる可能性もゼロではありませんが、生地の状態の見極めがむずかしく、表面にヒビが入ったりピエがきれいに出ない場合がほとんど。

グラニュー糖100%の粉砂糖を使うときれいに仕上がりやすいため、粉砂糖を買う際は原材料を確認し、グラニュー糖のみが記載されている商品を選ぶといいですよ。

※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。

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