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泣かない粉砂糖は何が違うの?
普通の粉砂糖(溶ける粉砂糖)
普通の粉砂糖(溶ける粉砂糖)の原材料はグラニュー糖のみ。グラニュー糖を細かく粉砕したもので、湿気に敏感でダマになりやすく、保存方法には注意が必要です。溶けやすいため、表面がしっとりしているスイーツのデコレーションには向いていません。クッキー、アイシング、マカロンなどを作る際に使われます。
泣かない粉砂糖(溶けにくい粉砂糖)
泣かない粉砂糖(溶けにくい粉砂糖)の原材料は、グラニュー糖、コーンスターチ、油脂(乳化剤)です。砂糖の粒子表面を油脂でコーティングしているため、水分を吸いにくく溶けにくいのが特徴。開封後も湿らず、ダマがないサラサラの状態を保てます。ケーキやクッキー作りの仕上げとして使われるのが一般的です。
いちばんの違いは溶けやすさ
まずは、2種類の粉砂糖をそのまま食べてみます。普通の粉砂糖は甘さが広がり、あっという間に消えていく口溶けの良さ。すぐに溶けてなくなってしまいました。泣かない粉砂糖は甘さ控えめで溶けにくく、口の中にシャリッと不自然な粉っぽさが残ります。粉っぽさは自然になくならず、しばらく舌の上に残りました。
次に、普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖を別々の器に入れ、それぞれに同量の水をそっと中心に垂らします。普通の粉砂糖はすぐに水が染みていきましたが、泣かない粉砂糖は水を吸わず、水が玉のように弾かれたまま粉砂糖の上にのっている状態です。
水を垂らした粉砂糖を器ごと揺らしてみると、普通の粉砂糖は水の染みている範囲がゆっくり広がっていき、どんどん粉砂糖が水を吸収していきました。泣かない粉砂糖のほうは、玉状の水が粉砂糖の上を転がって染みる気配がありません。
次に、普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖を別々の器に入れ、それぞれに同量の水をそっと中心に垂らします。普通の粉砂糖はすぐに水が染みていきましたが、泣かない粉砂糖は水を吸わず、水が玉のように弾かれたまま粉砂糖の上にのっている状態です。
水を垂らした粉砂糖を器ごと揺らしてみると、普通の粉砂糖は水の染みている範囲がゆっくり広がっていき、どんどん粉砂糖が水を吸収していきました。泣かない粉砂糖のほうは、玉状の水が粉砂糖の上を転がって染みる気配がありません。
検証結果まとめ
普通の粉砂糖は水に溶けやすく、泣かない粉砂糖は水を弾いて溶けにくいという特徴があります。この特徴をふまえると、それぞれの粉砂糖に向いている使い方が分かります。
普通の粉砂糖はアイシングやマカロンなど、純粋な砂糖を必要とするレシピに適しています。一方、泣かない粉砂糖は見た目を重視するデコレーション向きの粉砂糖です。
型抜きクッキーやスノーボールクッキーなどのクッキーは、コーンスターチを少量配合することで食感が軽くなり、口溶けが良くなるお菓子です。コーンスターチ入りの泣かない粉砂糖を使っても同様の効果を得られるため、食感と口溶けに変化を出したい場合には使えますが、甘さ控えめになるのが注意点。
クッキーを普通の粉砂糖で作ると、バターや小麦粉の風味を感じやすく、重めの食べごたえになるのが特徴。クッキー作りに関しては、お好みの食感や口溶けに合わせて、普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖を使い分けるのがおすすめです。
普通の粉砂糖はアイシングやマカロンなど、純粋な砂糖を必要とするレシピに適しています。一方、泣かない粉砂糖は見た目を重視するデコレーション向きの粉砂糖です。
型抜きクッキーやスノーボールクッキーなどのクッキーは、コーンスターチを少量配合することで食感が軽くなり、口溶けが良くなるお菓子です。コーンスターチ入りの泣かない粉砂糖を使っても同様の効果を得られるため、食感と口溶けに変化を出したい場合には使えますが、甘さ控えめになるのが注意点。
クッキーを普通の粉砂糖で作ると、バターや小麦粉の風味を感じやすく、重めの食べごたえになるのが特徴。クッキー作りに関しては、お好みの食感や口溶けに合わせて、普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖を使い分けるのがおすすめです。
種類 | 溶けやすさ | クッキー | スノーボールクッキー | アイシング | マカロン | デコレーション |
普通の粉砂糖 | 溶けやすい | 適 | 適(生地)、不適(仕上げ) | 適 | 適 | 不適 |
泣かない粉砂糖 | 溶けにくい | 適 | 適(生地)、適(仕上げ) | 不適 | 不適 | 適 |
デコレーションの検証
表面がサラッと乾いているガトーショコラに、普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖をかけてデコレーションすると、翌日わずかに差が出ました。普通の粉砂糖は部分的に薄く溶けてしまいますが、泣かない粉砂糖は見た目がほぼ変わりません。
普通の粉砂糖をまぶしたガトーショコラは、割れ目部分のデコレーションが薄くなっているのが確認できます。割れ目部分は表面より湿り気があるため溶けたようです。また、薄くまぶした部分は溶けてデコレーションが消えやすく、たっぷりまぶしたトップ部分は溶けにくいことも分かりました。
ここでは、表面が乾いているガトーショコラで検証しましたが、表面がしっとりしているケーキを使うと差はより大きくなると考えられます。
表面が乾いているケーキで、すぐに食べる場合のデコレーションには普通の粉砂糖でも使えることが分かりました。表面がしっとりしているケーキや、プレゼント用のデコレーションには泣かない粉砂糖が適しています。
普通の粉砂糖をまぶしたガトーショコラは、割れ目部分のデコレーションが薄くなっているのが確認できます。割れ目部分は表面より湿り気があるため溶けたようです。また、薄くまぶした部分は溶けてデコレーションが消えやすく、たっぷりまぶしたトップ部分は溶けにくいことも分かりました。
ここでは、表面が乾いているガトーショコラで検証しましたが、表面がしっとりしているケーキを使うと差はより大きくなると考えられます。
表面が乾いているケーキで、すぐに食べる場合のデコレーションには普通の粉砂糖でも使えることが分かりました。表面がしっとりしているケーキや、プレゼント用のデコレーションには泣かない粉砂糖が適しています。
比較項目 | 普通の粉砂糖 | 泣かない粉砂糖 |
おすすめのシチュエーション | すぐ食べるおうち用 | プレゼント |
---|---|---|
かけてすぐの見た目 | ☆☆ | ☆☆☆ |
6時間後の見た目 | ☆☆ | ☆☆☆ |
翌日の見た目 | ☆ | ☆☆☆ |
アイシングの検証
普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖でアイシングすると、固まり方に大きな違いが出ました。普通の粉砂糖でアイシングしたクッキーは6時間後ですでにしっかり固まっていましたが、泣かない粉砂糖でアイシングしたクッキーは翌日でも固まりきらず、押すと表面がへこみます。
泣かない粉砂糖を使うとゆるめのアイシングになり、文字や繊細な模様が描けず、なんとか描けても固まりきらないのが特徴。クッキー同士がぶつかるだけでアイシングが崩れる可能性があり、持ち運ぶプレゼント用には不向きです。
一方、普通の粉砂糖で作ったアイシングはしっかり固まるため、持ち運びしやすく、プレゼント用にぴったり。文字や繊細な模様も描きやすく、細かいデザインも可能です。
泣かない粉砂糖を使うとゆるめのアイシングになり、文字や繊細な模様が描けず、なんとか描けても固まりきらないのが特徴。クッキー同士がぶつかるだけでアイシングが崩れる可能性があり、持ち運ぶプレゼント用には不向きです。
一方、普通の粉砂糖で作ったアイシングはしっかり固まるため、持ち運びしやすく、プレゼント用にぴったり。文字や繊細な模様も描きやすく、細かいデザインも可能です。
比較項目 | 普通の粉砂糖 | 泣かない粉砂糖 |
おすすめのシチュエーション | プレゼント用 | 持ち運ばないおうち用 |
アイシングの作りやすさ | ☆☆☆ | ☆☆ |
デコレーションのしやすさ | ☆☆☆ | ☆☆ |
---|---|---|
できたての見た目 | ☆☆☆ | ☆ |
6時間後の見た目 | ☆☆☆ | ☆ |
翌日の見た目 | ☆☆☆ | ☆ |
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