ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

離乳食で「肉」を使うのはいつから?

肉類は消化しづらいので、離乳食を初めて2ヶ月ほどたったころから少しずつ食べ始めていきます。豆腐や白身魚を食べるのに慣れてきたら、鶏ささみから食べさせてみましょう。

鶏ささみに慣れてきたら鶏ひき肉も取り入れていきます。脂の少ない鶏むね肉から始め、徐々に鶏もも肉のひき肉も与えていってくださいね。

その後は赤ちゃんの消化力や口の発達をよく観察しながら、豚や牛のひき肉、刻んで食べやすくした肉を食べさせていきます。(※1,2)

【時期別・種類別】離乳食の肉の進め方

鶏肉の進め方と一食あたりの目安量

離乳食初期離乳食中期離乳食後期離乳食完了期
鶏ささみ10~15g15g15~20g
鶏むね肉10~15g15g15~20g
鶏もも肉10~15g15g15~20g
鶏ひき肉10~15g15g15~20g
鶏レバー10~15g15g15~20g
(※1,3)
鶏肉は脂が少なく、やわらかい鶏ささみから離乳食に取り入れていきましょう。豆腐や白身魚に慣れてきたころからスタートします。

最初は加熱してすりつぶして食べやすくしてあげてくださいね。鶏ささみに食べ慣れてきたら、徐々に食べる部位を増やしていきましょう。鶏レバーはしっかりと下処理して、臭みを取り除いてあげると食べやすくなりますよ。(※4)

豚肉の進め方と与える量の目安

離乳食初期離乳食中期離乳食後期離乳食完了期
豚肉の赤身15g15~20g
豚ロース肉15g15~20g
豚ばら肉15g15~20g
豚ひき肉15g15~20g
豚レバー10~15g15g15~20g
(※2,3,5,6)
豚レバーは離乳食中期ごろ、生後7~8ヶ月ごろから食べられます。新鮮なものを選び、しっかり下処理をしてから与えましょう。そのほかの部位は離乳食後期ごろ、生後9ヶ月以降から与えてくださいね。

脂身は取り除いて、細かくして与えるようにしましょう。豚ばら肉は脂身が多いので、寝るべく脂身の少ないところを選び、少量から与えるようにします。

牛肉の進め方と与える量の目安

離乳食初期離乳食中期離乳食後期離乳食完了期
牛もも肉15g15~20g
牛ロース肉15g15~20g
牛ひき肉15g15~20g
牛レバー10~15g15g15~20g
(※2,3,6,7)
牛レバーは離乳食中期ごろ、生後7~8ヶ月ごろから食べさせられますが下処理が必要です。そのほかの部位は、離乳食後期、生後9ヶ月以降から始めるようにしましょう。

豚肉と同様に、脂身の部分は取り除いてしっかり加熱して与えます。細かく刻んで食べやすくしてあげるのを忘れずに。赤ちゃんの発達をみながら進めていきましょう。

離乳食中期(生後7~8ヶ月ごろ)向きの肉レシピ3選

1. 鶏そぼろおじや

鶏ひき肉を使う、おじやのレシピです。野菜も肉も一緒に食べられるのがうれしいですね。電子レンジで加熱調理をするので、手間がかからないのがうれしいポイント。じっくり加熱して作るので、ふっくらと食べやすく仕上がりますよ。

2. 鶏ひき肉とトマトの煮込み

トマト缶を使って、簡単に作れます。めんつゆを使うのでだしをとる必要がないのが手軽に作れるポイント。鶏ひき肉がかたまりにならないように、混ぜながら加熱するようにしましょう。食べにくいようなら、加熱後にすりつぶしてから食べさせてくださいね。ごはんにも麺にも合うひと品です。
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