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ふんわりしっとり。お家で本格「塩パン」
調理時間
180分
塩パンの魅力は、バターが染みている生地と、トッピングされた塩の絶妙な相性です。この記事では、シンプルな材料で作る基本の塩パンレシピをご紹介します。ポイントを意識すると、バターが染み出るふわふわな塩パンがご家庭で作れますよ。むずかしくない成形なので、パン作り初心者さんにもおすすめです。
コツ・ポイント
- バターが逃げないようにとじて成形する
- ころがすように巻いてとじめをなじませる
- お好みの食感になるように小麦粉を選ぶ
バターが逃げないようにとじて成形する
おいしい塩パンを作るポイントは、バターを生地でとじこめるように包んでおくことです。焼いている間にバターが少量染み出て、底面を揚げ焼きするのが理想。染み出る量が多すぎると生地に十分バターが染みないので、バターのまわりの生地を指で押さえてとじてから成形しましょう。
ころがすように巻いてとじめをなじませる
生地をきつく巻くと、ふんわり食感が出にくくなります。バターまわりの生地をしっかりとじたら、バターを軸にして力を入れず、ころがすように生地を巻いていきましょう。
とじ終わりはやさしく指で押さえて生地になじませ、下にして発酵させるのも重要です。とじめが生地になじんでいないと、焼いている途中で膨らんで形が崩れる場合があるのでご注意ください。
とじ終わりはやさしく指で押さえて生地になじませ、下にして発酵させるのも重要です。とじめが生地になじんでいないと、焼いている途中で膨らんで形が崩れる場合があるのでご注意ください。
お好みの食感になるように小麦粉を選ぶ
塩パンの生地はシンプルなので、小麦粉の特徴が出やすいです。強力粉(最強力粉)で作る塩パンは、ロールパンのようなふんわり食感になります。表面をカリッと歯切れの良い食感にしたい場合は、全量を準強力粉にするか、強力粉の1/4程度を薄力粉にして作ってみてください。しっとりもちもちの塩パンを作りたいときは、国産の強力粉がおすすめです。
材料
※スキムミルクがなければ、牛乳100ccと水30~40ccで代用可能です。
作り方
1.粉類を混ぜる
Photo by Uli
強力粉、砂糖、塩、スキムミルク、ドライイーストをボウルに入れてホイッパーやスプーンで均一になるように混ぜます。
2.水を入れて混ぜる
Photo by Uli
水を加えてスプーンやヘラでざっくり混ぜます。台に移してまとめるので、ここでは水気が全体にゆきわたる程度で十分です。
※室温が低い冬場は、水をぬるま湯(30~40℃)にして仕込むと、発酵がスムーズにすすみます
3.台の上で10分こねる
Photo by Uli
作業台に生地を移します。親指のつけ根で生地を台にこすりつけるように、10分ほどこねます。最初はべたついていますが、少しずつ台や手から離れやすい質感になり、表面がなめらかになっていきます。
4.バターを加えてさらにこねる
Photo by Uli
バターを小さく刻むかちぎってのせ、生地で包むようにしてこねます。バターが飛び出して台や手につきますが問題ありません。台にこすりつけるようにこねているうちに、どんどんバターが生地になじみます。ここでも10分しっかりこねます。
5.まるめて2倍に膨らむまで置く(一次発酵)
Photo by Uli
表面が張るようにまるめ、とじめを下にしてボウルに入れます。ラップをして室温で2倍に膨らむまで置きます(一次発酵)。20~25℃の室温で1時間が目安です。
※夏場は30分ほどで膨らむ場合があるので、こまめに様子をチェックします。室温が低い冬場は1時間以上かかることがあります。
6.バターを細長く切る
Photo by Uli
バターを8gずつになるように細長く切ります。成形時まで冷蔵庫で冷やしておきます。
7.6等分にする
Photo by Uli
2倍に膨らんだ生地をかるく押さえてガスを抜き、6等分に切り分けます。ひとつ約60gになるように計量しながら切り分けると、焼き上がりの大きさがそろいます。
※この工程で生地を触りすぎた(切ったりくっつけたりを繰り返した)場合は、一度まるめて濡れ布巾をかぶせて15分ほど置きます。触りすぎると生地がしまって成形しにくくなります。休ませることで生地をゆるめて成形しやすくします
8.細長い三角形に伸ばす
Photo by Uli
生地を手でしずく状にととのえて台に置きます。めん棒で長さ27~30cmになるように伸ばします。上部を細く伸ばす際は、手で生地の端を上方向に引っ張りながらめん棒をころがします。
※作業していないほかの生地には、かたく絞った濡れ布巾をかけて乾燥を防ぎます
Photo by Uli
三角形の下部分には斜めにめん棒をころがします。底辺が10~12cmになるようにします。
Photo by Uli
生地が台についたままだと次の工程で成形しにくいので、伸ばした生地を一度ゆっくり引っ張って台からはがします。
Photo by Uli
台からはがすと生地は縮みます。そっとめん棒をころがすか、手で形をととのえます。縦の長さ27~30cm、底辺の長さ10~12cmが目安です。
9.バターを包む
Photo by Uli
バターを底辺の近くに置きます。
Photo by Uli
生地をバターにかぶせ、バターを閉じ込めるようにまわりの生地を指でそっとおさえます。なるべく空気が入らないようにします。
Photo by Uli
力を入れずに、下から上にやさしく巻いていきます。巻き終わりの生地をそっと指でおさえてなじませます。
Photo by Uli
巻き終わりを下にして、両端の生地を少し内側に曲げます。
10.1.5倍に膨らむまで置く(二次発酵)
Photo by Uli
クッキングシートを敷いた天板に生地を並べ、かたく絞った濡れ布巾かラップをふんわりかけ、1.5倍程度に膨らむまで置きます(二次発酵)。発酵器やオーブンの発酵機能があれば、35℃で30~40分が目安です。
※室温で発酵させる場合は、なるべくあたたかい場所に置きます。室温によって発酵時間は異なります
11.霧吹きをして岩塩をのせる
Photo by Uli
霧吹きで生地の表面を湿らせ、岩塩をトッピングします。
※霧吹きがなければ省略可能です。生地表面が乾いていると粒子の粗い塩はつきにくい可能性があるので、指先で塩を生地にやさしく押し付けるといいです。生地がへこまないように気をつけます
12.オーブンで焼く
Photo by Uli
200~210℃に予熱したオーブンで14~18分、表面がしっかり色づくまで焼きます。
13.粗熱をとって完成
Photo by Uli
底全体がこんがり色づいているのを確認し、網の上にのせて粗熱をとって完成です。トッピングの岩塩が多ければ、適量落としてお召し上がりください。
14.お好みでツヤ出しをする
Photo by Uli
天板に流れ出したバターがあれば、温かいうちに小さく切ったキッチンペーパーに染み込ませて生地に塗ります。バターがあまり流れ出していなければ、オリーブオイルや溶かしバターを塗ってツヤ出しをします(省略可)。
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