白米では摂れない「ビタミン」

発芽玄米には白米からは摂取できないビタミンEと白米の約6倍のビタミンB1が含まれます。ビタミンEは抗酸化作用が強く、体の中の脂溶性成分を酸化から守り、過酸化脂質ができるのを抑えるはたらきをもつ栄養素です。

ビタミンB1は体の中でエネルギーを作り出す際に必要となります。糖質を多く摂る人やよく体を動かす人はより多くのビタミンB1が必要となるため、不足しないように注意が必要です。(※2,3,8,9)

発芽玄米の栄養素をおいしく食べるポイント

発芽玄米のおいしい炊き方

玄米の場合は炊飯の前に長時間浸水させる必要がありますが、発芽玄米は玄米と違って白米と同じように炊くことができます。ただし、糠の部分に栄養が多く含まれていること、代表的な栄養素であるGABAが水溶性であることから、白米のように研がずに軽くすすぐ程度にしましょう。(※1)

組み合わせるのにおすすめの食品

発芽玄米に含まれるビタミンB1はにんにくや玉ねぎなどに含まれるアリシンと一緒に食べることで吸収がよくなります。発芽玄米を食べるときの献立には副菜や汁物で取り入れるとよいでしょう。また、たんぱく質が少ないため、肉や魚などのたんぱく質を豊富に含む食材と一緒に食べるようにしましょう。(※2,9)

しっかりかんで食べる

発芽玄米は玄米よりもやわらかいとはいえ、白米に比べると食物繊維の量も多くなっています。食べる際にはよくかんで食べるようにしましょう。また、よくかむことで食欲が抑えられるため、ダイエット中は特に意識するのがおすすめです。(※2,3,10)

違いを知っておいしく発芽玄米を摂り入れましょう

発芽玄米は玄米のように食物繊維やビタミン、ミネラルを含んでいるのにも関わらず、玄米よりも扱いやすいのが特徴です。白米と玄米のいいところを合わせた食材といえることから、その嬉しい作用を摂り入れるためにも、普段白米を食べる習慣のある方は、発芽玄米に置き換えてみましょう。
【参考文献】
(2023/08/31参照)
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