ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

エゴマ油はどんな油?

エゴマ油とは

エゴマ油はシソ科の植物であるエゴマの種子を絞って作られた油です。α-リノレン酸というn-3系の不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。不飽和脂肪酸は植物や魚に多く含まれ、なかでもα-リノレン酸は体内では合成できないことから、食べ物から摂取する必要のある必須脂肪酸です。(※1,2)

エゴマ油のカロリーや主な栄養素 ほかの油との違い

油の種類エネルギー(kcal)脂質(g)α-リノレン酸(mg)
エゴマ油89710058,000
オリーブ油894100600
ごま油890100310
調合油8861006,800
※それぞれ100g あたりの栄養価を記載しています。
(※3,4,5,6,7,8,9,10)
一般的によく使われる油はすべて脂質が100gでエネルギーもほとんど変わりません。しかし、α-リノレン酸の量を比較するとエゴマ油の含有量が圧倒的に多く、かなり大きな差があることがわかります。

エゴマ油の効果

エゴマ油を摂取することで得られる効果

  1. 血行をよくする
  2. アレルギーの抑制
  3. 肌の健康を保つ
  4. 脳の健康に役立つ

血行をよくする

エゴマ油に豊富に含まれるα-リノレン酸は体内に摂りこまれた後にDHAやEPAに変換されて利用されます。DHAやEPAは血液の循環をよくしてくれるはたらきを持つ成分です。

同時にα-リノレン酸は血小板が凝集するのを抑えて、血管をしなやかにするはたらきも持つことから、エゴマ油を摂ることで血行がよくなります。(※11,12)

アレルギーの抑制

エゴマ油に含まれるα-リノレン酸と同じ不飽和脂肪酸に、リノール酸と呼ばれるn-6系の必須脂肪酸があります。リノール酸はコレステロールや中性脂肪を一時的に下げるはたらきをもちますが、その一方で摂取しすぎるとアレルギーの原因になるとも言われている油です。

α-リノレン酸はこのリノール酸によるアレルギーを抑制するはたらきをもっています。(※12)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ