ライター : さかたそのか

管理栄養士/食生活アドバイザー/フードライター

酵素玄米(寝かせ玄米)とは?

Photo by macaroni

※画像はイメージです
酵素玄米(寝かせ玄米)とは、玄米に小豆と塩を入れて炊き上げたあと、3〜4日ほど保温して熟成させた玄米ごはんです。見た目はやや赤みがあり、小豆や塩が入っているため赤飯のよう。

玄米はボソボソした食感で食べにくく苦手な方も多いようですが、酵素玄米はそのイメージを覆すもちもちの食感と甘みが特徴です。

酵素玄米(寝かせ玄米)に期待できる5つの効果

効果

  1. 1. 血圧を下げる効果
  2. 2. 腸内環境を整える効果
  3. 3. 老化対策
  4. 4. 食欲不振や疲労の対策
  5. 5. むくみの抑制

1. 血圧を下げる効果

玄米や発芽玄米にはギャバ(γ-アミノ酪酸)が含まれています。ギャバは血圧を下げるはたらきがある栄養素です。

血圧が高くなってしまう原因のひとつは塩分(ナトリウム)の摂り過ぎです。ギャバは腎臓に作用することで塩分を体外に排出してくれます。(※1)

2. 腸内環境を整える効果

酵素玄米を炊き上げたあと、保温して日が経つとともに赤みがかった褐色になります。これはメイラード反応といい、この反応によりメラノイジンという物質が生成。メラノイジンには食物繊維と似た作用があり、腸内環境を整えるはたらきがあると言われています。(※2,3)

3. 老化対策

先ほど述べたメラノイジンには強い抗酸化作用があり、脂質の酸化を抑制したり、コレステロール値の上昇を抑えたりするはたらきがあります。また、小豆に含まれるサポニンにも同様に抗酸化作用が。細胞や血管の老化対策になる抗酸化成分は、積極的に摂っていきたいですね。(※1,4,5)

4. 食欲不振や疲労の対策

玄米に含まれるビタミンB1は、食欲不振や疲労対策に役立ちます。ビタミンB1はブドウ糖からエネルギーを作り出す際に必要な栄養素で、玄米は白米に比べてビタミンB1の含有量が約8倍も。不足すると、疲労感やだるさにつながるおそれがあるため、意識して摂りたい栄養素です。(※5,6,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ