ライター : 相羽 舞

管理栄養士

白菜には栄養が少ないのか

白菜は9割以上が水分で、栄養が豊富な野菜とは言えません。しかし、健康維持に役立つ栄養素が含まれていたり、低カロリーでダイエット中にも安心して食べられたりと、メリットもたくさん!この記事では白菜に含まれる栄養やそのはたらきを詳しく解説します。

白菜の栄養を効率よく摂るコツも知って、食卓に上手に取り入れてみましょう。(※1)

白菜の栄養と効果効能

白菜の栄養と効果効能

  1. 体の抵抗力を高める「ビタミンC」
  2. 腸内環境を整える「食物繊維」
  3. むくみ対策に役立つ「カリウム」
  4. 健康な骨作りにかかわる「ビタミンK」
  5. 皮膚や粘膜を健康に保つ「ビオチン」

体の抵抗力を高める「ビタミンC」

免疫機能の向上にかかわるビタミンCは、白菜100gあたりに19mg含まれています。

肌の健康や美容に役立つイメージが強いビタミンCですが、体内でウイルスや細菌とたたかう、白血球やリンパ球に多く含まれているんです。そのため、ビタミンCを摂ることで身体の抵抗力を高められますよ。(※1,2)

腸内環境を整える「食物繊維」

腸内環境にかかわり、不足すると便秘につながる食物繊維は、白菜100gあたりに1.3g含まれています。

白菜に多く含まれるのは、水に溶けにくい不溶性食物繊維。便のかさを増やして排便を促すはたらきがあります。また、腸内で善玉菌を増やして腸内環境を整えるのに役立ちますよ。(※1,3)

むくみ対策に役立つ「カリウム」

ミネラルの一種で血圧や水分を調節するカリウムは、白菜100gあたりに220mg含まれています。

むくみの原因のひとつとなるのが、塩分の摂りすぎ。カリウムには、塩分(ナトリウム)を排出するはたらきがあります。塩分を摂りすぎたなと感じたら白菜のようなカリウムを含む野菜を意識して摂りましょう。(※1,4)

健康な骨作りにかかわる「ビタミンK」

脂溶性のビタミンで骨の健康にかかわるビタミンKは、白菜100gあたりに59µg含まれています。

ビタミンKには、カルシウムを骨に沈着させ、流出を抑えるはたらきがあります。また、コラーゲンの生成を高めて強い骨を作るのに役立つため、骨の健康維持に重要な栄養素です。(※1,5)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ