ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 鎌上織愛

幼児食アドバイザー、グルメ旅ライター、お土産コンシュルジュ

離乳食の「3回食」とは?いつからスタート?

Photo by 長曽我部 真未

離乳食の3回食では、食事のリズムをつけて一日3回離乳食を食べるようになります。3回食に移行する月齢としては生後9ヶ月頃が目安になりますが、赤ちゃんの様子を見ながら進めていきます。

ただし、9か月になったその日に3回食にしなければいけないわけではありません。赤ちゃんの成長や発達にはそれぞれ個性があるため、その子に合わせて進めていくことが大切。3回食にしていく目安は、以下の様子が見られるようになる頃です。(※1)

離乳食の3回食をスタートする目安

3回食スタートの目安

  1. スプーン食べに慣れてきた
  2. 一日2回食に慣れてきた
  3. もぐもぐと口角を左右非対称に動かして食べている
  4. 自分で食べようとする意欲がみられる
2回食のリズムに慣れ、母乳やミルク以外のものをスプーンで食べることに慣れているのが前提です。2回食で食べる時間がバラバラになっている場合は、まず食事の時間を決めて生活リズムを整えましょう。

食べ方としては、歯ぐきでつぶせるようになり、噛んでいるほうに口唇がよって、左右非対称な動きになっていきます。自分で手づかみして食べようとする姿が見られるのも、3回食に進めるサインです。(※1,2)

離乳食の3回食の上手な進め方

時間例スケジュール例
8:00離乳食1回目+授乳(母乳またはミルク)
12:00離乳食2回目+授乳(母乳またはミルク)
15:00授乳(母乳またはミルク)
18:00離乳食3回目+授乳(母乳またはミルク)
20:00授乳(母乳またはミルク)
※あくまでも一例ですので、赤ちゃんの様子やリズムに合わせて調整しましょう

ポイント

  1. 離乳食と離乳食の間は4時間以上あける
  2. 離乳食以外に2回ほど授乳する
  3. 夕食は遅くとも19時頃までには食べ終わるのが目安
離乳食と離乳食の間は4時間以上あけるようにしましょう。また離乳食のあとと、離乳食以外に2回ほど授乳します。

3回目の離乳食は遅くとも19時頃までには食べ終わるのが目安です。

なお上記のスケジュールは一例であり、必ずしもこの時間でないといけないわけではありません。今までの2回食のリズムに合わせて、各家庭でやりやすいように+1食を組み込んでくださいね。(※3,4)

【Q&A】3回食のときの授乳タイミング・量は?

A. 3回の離乳食のあとと、それ以外に2回程度が目安です。

離乳食を食べるようになってくると、自然とそのあとの授乳の量も減るようになりますが、まだ食事だけでは栄養面が足りないため、離乳食後以外にも2回程度を目安に授乳しましょう。母乳の場合は欲しがるだけ、ミルクの場合は授乳のみのとき200mlほど、離乳食のあとに50~100mlを目安に、赤ちゃんに合わせて与えましょう。(※3,4)

【Q&A】3回目の離乳食(夕食)はお風呂の前と後、どっち?

A. どちらでもかまいませんが、離乳食を食べる直前直後は避けたほうが良いでしょう。

お風呂は各家庭で入れやすいタイミングでかまいませんが、授乳直後は吐き戻しやすくなるので、30分~1時間あけてから入浴するようにしましょう。また、離乳食の前に入る場合も、空腹状態だと機嫌が悪くなることもあるので、余裕をもって入れてから食事にすると良いですよ。(※5)

【Q&A】離乳食を3食分食べられない場合はどうすればいい?

A. 食べられる分だけ食べて、3回食のリズムを崩さないようにしましょう。

食べる量には個人差があり、食欲のムラが出てくる赤ちゃんもいます。3食分しっかり食べられなくても気にしすぎず、一日3回のリズムを大切に、食事の時間として過ごすようにしてみてください。習慣ができていくと、しだいに食事の時間に消化液が出るようになって、空腹を感じるようになると言われています。(※6)
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