炊飯器内で常温保存したご飯は食べられない

基本的に、保温スイッチを切った炊飯器内でご飯を常温保存することはできません。常温で保存したとき同様、食中毒を引き起こすおそれがあります。室温が低い季節でも、半日以上経った場合は食べるのを避けたほうが良いでしょう。夏場は、数時間でもNG。

なお、常温保存したご飯は温め直しても食べることはできません。一度セレウス菌が増殖してしまうと、加熱しても菌は死滅しません。食べてしまうと健康を損なうおそれが高いです。

炊いたご飯を日持ちさせる方法

ひとり暮らしの方や、忙しいときはご飯をまとめ炊きしておくと便利ですよね。炊いたご飯を日持ちさせるにはどのような方法が適しているのでしょうか?

冷凍保存

おすすめは冷凍保存。ポイントは、炊きたてのごはんをラップで包むこと。ご飯の水分を逃さず、解凍したときに炊きたてのようなふっくら食感になりますよ。茶碗1杯ずつラップでぴったり包んだら、粗熱をとってから冷凍庫へ。

早く粗熱をとるなら、保冷剤の上に金属製バットを置き、ご飯を並べるのがおすすめ。ご飯は平らに包むと冷めやすいです。ある程度冷めたらすぐに冷凍庫に移動させてくださいね。この状態で1ヶ月程度保存できますよ。

冷蔵保存

ご飯は冷蔵保存すると、風味が落ちてしまいます。とはいえ、冷蔵保存したいときもありますよね。ご飯を皿に移したら、ぴったりラップをかけて冷蔵庫に入れましょう。すき間があると、ご飯が乾燥してカチカチになってしまいます。蓋付き容器に入れてもOKですよ。冷凍保存よりも劣化しやすいため、1~2日内に食べ切りましょう。

お米は常温保存できる?

炊いたご飯とあわせて気になるのが、お米の保存方法。お米は、高温・多湿・直射日光を避け、涼しく風通しの良い場所であれば常温保存可能です。

湿気が多い場所や室温の高い場所に置くと、お米が劣化したり虫がついたりするため避けてください。

理想は冷蔵保存

お米は常温保存しても傷みにくいですが、高温で保存すると劣化しやすいです。また、お米につきやすい虫は20℃以上の環境で活発に動き出すことが多いため、15℃以下で保存するのがおすすめ。

温度・湿度の変化が少ない15℃以下の保存場所としておすすめなのが冷蔵庫。冷蔵庫に入るサイズの米びつを選んだり、ペットボトルやジップ付き袋に小分けしたりして冷蔵保存すると良いですよ。
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