5. 筋や薄膜を取り除く

内臓を取り出すと残る黄色っぽい筋や薄膜。取らなくても問題ありませんが、ないほうが食感や仕上がりがよくなります。取り除く際は、骨抜きを使用するのがおすすめ。骨抜きがない場合は、布巾で表面をしごくようにすると取り除くことができます。

6. 塩ずりする

なまこ全体を覆うほど、たっぷりの塩をかけましょう。塩をかけたなまこにザルをかぶせ、ぐるぐる回すようにして塩ずりします。ザルを押さえ、なまこと塩を混ぜ合わせるように回しましょう。茶色いぬめりがどんどん取れますよ。ぬめりや表面の黒い薄膜、汚れをしっかり取り除くことで臭みが取れるので、とても大切な工程です。

7. 流水で汚れを洗い流す

なまこに付いた塩や汚れを水で洗い流しましょう。澄んだ灰色のような色味で、つるつるとしたなめらかな表面のなまこになったら下処理完了です。

切り分ける方法

下処理が終わったら、縦に半分に切ってから食べやすい大きさに切り分けましょう。なまこをスライスするときは、どちらの向きでも構いません。背側でも腹側でも、まな板に置いて安定するほうを下向きにすると、安全で切りやすいですよ。

なまこをやわらかくする方法「茶ぶり」

コリコリとした歯ごたえが特徴のなまこですが、少しの工夫で劇的にやわらかくなります。鍋にお茶(緑茶や番茶など)を沸かし、沸騰直前のタイミングでなまこをサッとくぐらせましょう。湯通しする時間を短くすれば歯ごたえが残り、長くするほどやわらかくなります。お好みの硬さになったらすぐ氷水に落とし、しっかりと冷ましてくださいね。

こうしたお茶で湯通しする方法を「茶ぶり」と言い、お茶の成分によって、風味がつくとともに独特の臭みが抑えられ、食べやすくなります。なまこ本来の硬い食感や風味が苦手な方は、ぜひ試してみてくださいね。

なまこの保存方法

冷蔵保存の場合

生きたなまこは、海水を入れたボウルで保存しましょう。ラップで密閉せず、新聞紙やキッチンペーパーを上にのせ、空気が完全に遮断されないようにしてください。海水がない場合は、水1Lに対して塩を大さじ2杯程度入れた塩水で代用可能!すぐに食べる場合は、新聞紙やキッチンペーパーでひとつずつ包み、深い皿の上で保存します。冷蔵庫の温度が低すぎるとなまこが死んでしまうため、できるだけ野菜室で保存してくださいね。

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