食中毒を防ぐチャーシューの正しい保存方法

チャーシューを作り置きする方も多いことと思います。家庭では、工場や店舗のように急速冷凍や真空パックにするのがむずかしいため、保存方法には注意が必要です。

というのも、チャーシューは、ウエルシュ菌による食中毒を引き起こすおそれがあるのです。ウエルシュ菌は熱に強く、100℃で1〜6時間の加熱しても死滅しない性質があるため、加熱しているからといって油断は禁物です。

ウエルシュ菌による食中毒は平均10時間程度で発症し、腹痛や下痢を引き起こします。健康を害することがないよう、正しい保存方法をチェックしておきましょう。(※1,2)

冷蔵保存方法

【保存期間:約2~3日】
1. チャーシューを完全に冷ます
2. ジップ付き保存袋に入れる
3. できるだけ空気を抜いて保存する
4. 味を濃くしたくないときはタレを別の容器や袋に保存する

チャーシューを袋に入れる際は、手指の雑菌がつかないように清潔なトングや菜箸を使いましょう。また、劣化を防ぐために、できるだけカットせずブロックのまま保存するのがおすすめ。数回に分けて食べる予定があるときは、1/2や1/3にカットして同様の手順で保存してください。

冷凍保存方法

【保存期間:約2週間】
1.
1食分に切り分ける
2. ラップでぴったり包む
3. できるだけ空気を抜いてジップ付き保存袋に入れる
4. タレは別に保存する
5. チャーシュー、タレともに冷蔵庫で解凍し、温め直す

冷凍も冷蔵保存同様、チャーシューを素手で触らないように気をつけましょう。スライスしてから冷凍することで、短時間で冷凍できるうえに使いやすいメリットがありますよ。なお、長期保存する場合はブロックのまま上記の手順で冷凍してください。

常温保存はNG

手作りのチャーシューは、常温保存できません。常温に放置すると、ウェルシュ菌をはじめとする雑菌が繁殖しやすいため避けてください。

市販品のチャーシューは、商品によって常温保存可能なものがあります。似たようなパッケージでも保存方法が異なる場合があるため、必ず表示に沿った方法で保存してください。

市販のチャーシューは冷凍不可

市販のチャーシューを冷凍すると風味が落ちるため避けましょう。冷凍保存されていた市販のチャーシューも解凍と冷凍を繰り返すと劣化がっ進むため、再冷凍はNGです。解凍・開封後は冷蔵庫で保存して、できるだけ早く食べましょう。

チャーシューは賞味期限を確認しておいしく食べましょう

手作りチャーシューの賞味期限は、冷蔵で2~3日程度です。作り置きのイメージがありますが、それほど日持ちは長くありません。長期保存したいときは、冷凍保存がおすすめですよ。市販品は、未開封であれば1ヶ月以上日持ちするものが多いため、買い置きしておくと便利ですね。

メインおかずにもおつまみにも人気のチャーシュー。上手に保存して、さまざまな料理に活用しましょう。
【参考文献】
(2022/12/04参照)
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