ライター : saya

管理栄養士

低温調理とは?

低温調理とは、50~70度程度の温度でじっくりと食材に火を通していく調理方法です。火を通しすぎた肉や魚は、パサパサとした食感になりおいしく食べられません。

しかし、低温で調理すると肉や魚のたんぱく質が硬くなるのを防ぎ、うま味が凝縮されます。よって、しっとりジューシーな仕上がりになり、おいしく食べられますよ。

低温調理は専用の器具が必要

低温調理をするときは、専用の低温調理器を使いましょう。低温調理は、湯せんをしながら食材に火を通します。湯せんのお湯の温度管理を自動でしてくれるのが低温調理器です。

低温調理器は、時間と温度を設定し、スイッチをオンするだけと操作がとても簡単。自動で温度調節をしてくれるので、加熱中の食材から目を離しても大丈夫です。

低温調理器の代用として、炊飯器を使うレシピも多くあります。炊飯器の保温機能は70度程度なので、低温調理することは不可能ではありません。しかし、炊飯器だとお湯の温度の管理がむずかしく、加熱が不十分になってしまうことも。炊飯器で低温調理をするのは避けてください。
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低温調理器を使用する際の注意点

  1. 手や調理器具は清潔にしてから調理する
  2. 新鮮な食材を使う
  3. しっかりと加熱して殺菌する
  4. 調理後すぐに食べない場合は急冷して保存する
低温調理は、正しい方法でおこなわないと食中毒を発生させてしまいます。なぜなら、加熱後の食材の見た目だけでは、火が通っているかの判断が不可能だからです。

低温で食材にしっかり火を通すには、時間がかかるということを認識しておきましょう。また、食材の種類や厚さによっても加熱時間が異なります。調理する食材に合わせ、適切な時間加熱し殺菌することが大切です。

菌を増やさないために、手や調理器具は清潔にしてから調理をおこないましょう。また、衛生的な環境で販売された、新鮮な食材を使用することも重要。低温調理後すぐに食べない場合は常温で放置せず、速やかに急冷してくださいね。(※1,2)

中までやわらか食感。低温調理で作る豚肉レシピ5選

1. 低温調理器でしっとり。焼かないチャーシュー

焼かずに簡単に作れ、手間いらずのチャーシューレシピです。下味に漬け込む時間と加熱する時間は少し長めにとるので、家事をしている間に作るのもいいでしょう。

下味をつけて、低温調理器をセットするだけとは思えないおいしさです。ゆで卵とチンゲン菜を添えれば、豪華なひと皿のできあがり。

2. 味しみしみ。低温調理器で作る豚の角煮

時間をかけて丁寧に作りたいときにおすすめのレシピです。2~3時間程度下ゆでしてから、低温調理器で加熱するのがポイント。しっかりと味が染み込みますよ。

味がよく染みるので、ごはんともお酒とも相性抜群です。ボリューム満点の角煮は、家族全員でおいしく食べられます。

3. 肉汁まで使い切る。炙りローストポーク

2種類の味を楽しめるローストポークです。低温調理後に残る肉汁は、煮詰めてソースにします。肉汁のうま味を無駄なく食べつくせますよ。

下味に使う米油はクセがなく、まろやかな味わいのローストポークになります。ほんのりと味がつくので、マスタードやからしなど辛さを足して召し上がってくださいね。

4. しめじソースで。低温調理器でローストンテキ

にんにくとしょうがの風味で、食欲をそそるレシピです。しょうゆベースの味付けはごはんが進みます。食べ盛りのお子様も大満足のひと品です。

低温調理時間が1時間程度なので、加熱中にほかのおかずを作り、効率的に食事の準備ができるもうれしいポイントですよ。

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